子育て世代に人気のファミリークローゼット。あると便利になるイメージの高いスペースですが、設置して失敗した、後悔したという声もよく聞こえてきます。
今回はそんな声の解決方法や失敗しないためのポイントを徹底解説していきます。ぜひ参考にしていただけるとうれしいです^^
きっと家づくりの参考になるはずなので、活用してみてください。
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「失敗した」「いらない」と感じる理由とは?
さて、ファミリークローゼットが「失敗した」「いらない」と感じる原因はどんなことなのでしょうか。
詳しく見ていきましょう!
収納スペースが足りなかった
よくあるのが、収納したいモノが入りきらず「広さが足りなかった」となってしまうケースです。
家族分の洋服や小物類を収納するとなると、それなりの広さが必要。また、収納するスペース以外にも、着替えるスペースや通り抜けるように使いたい場合は通路としてのスペースも欲しいですよね。「家族の洋服を全部しまうのか」「日常着だけを収納するのか」「クローゼット内で着替えるのか」「家族が同じ時間帯に使用するのか」なども広さを考える上でポイントになってきます。
リビングに比べ優先度が低くなりがちですが、収納量や使い方をしっかり考えた上で広さを決めることが重要です。
配置する場所を間違えた
次に、「配置する間違ってしまった」というケース。
せっかくファミリークローゼットを作っても、家の隅っこなど普段の生活の中であまり通らない場所・使わない場所に配置してしまうと、着替えや洗濯物の片付けに行くこと自体が面倒になってしまいます。あまりに生活動線と離れた場所に配置すると、動線が長くなり逆に無駄な移動が増えてしまうからです。
ファミリークローゼットは配置する場所によっても、使いやすさが変わってきます。
子どもが大きくなって使わなくなってしまった
「子どもが思春期になって使わなくなった」というケースもよく聞きます。
子どもの小さい頃は、身支度のお手伝いや服の管理などメリットが多いファミリークローゼットですが、子どもが思春期になると、親と同じスペースで着替えるのを嫌!となり、なかなか一緒に使用するのが難しくなってきます。
このような家族の成長や変化を事前に想定しておくかおかないかで、ファミリークローゼットを長く使い続けれるかが変わってきます。せっかく作った場所なので、できればずっと上手に活用していきたいですよね。目先のことだけでなく、先のことも考えて設計しておくことが重要です。
収納プランが使いにくかった
使い始めてから「ハンガーパイプや棚板が足りなかった」「パーツの位置が使いにくかった」というケースもあります。
事前に収納するモノや量、使い方を考えずに収納プランを決めてしまうと、収納したいモノがスペース内にうまく収納できないということに。デッドスペースがたくさんできてしまった、手持ちの収納ケースが置けなかった、などもあると思います。
大切なのはしっかりイメージして、プランを決めること。そうすることで限られたスペースでも、無駄なく効率良く収納することができますよ。
ファミリークローゼットの成功事例をご紹介!
では、「ファミリークローゼットを設置してよかった」「暮らしやすくなった」という成功事例を見ていきましょう!
事例1|洗面・ランドリールームに直結したファミリークローゼットで洗濯動線も楽々♪
Instagram Photo by uchublog
洗面・ランドリールームの近くにファミリークローゼットを設置。
洗濯機で洗う→干す→収納するまでが全て近場で行なえるので、毎日の洗濯作業が時短に。家事負担が軽減されます。
使用商品[ウォールゼット ノエル3]
事例2|寝室と洗面室をつなぐウォークスルータイプのファミリークローゼット
Instagram Photo by clair___home
こちらも洗面所とつながったウォークスルータイプのファミリークローゼット。
寝室と洗面所の間に設置しているので、朝起きてパジャマを脱ぐ→着替える→洗顔・歯磨き→洗濯の流れがとてもスムーズ。
朝の身支度がこの場所を通るだけで完璧にできるのは良いですね。
使用商品[ウォールゼット ノエル3]
事例3|日用品の収納も兼ね備えたウォークインタイプの大容量ファミリークローゼット
Instagram Photo by machico.home
こちらは日用品の収納棚も兼ねた収納力抜群のウォークインタイプのファミリークローゼット。
設置パターンはⅡ型になっており、右側が妻と娘、左側が夫のように収納場所を工夫して、使いやすくしています。
使用商品[ウォールゼット ノエル3]
ファミリークローゼットを失敗しないために知っておくべきこと
失敗した人、成功した人の違いは何でしょうか?
ファミリークローゼットを失敗しないためには、まず基本となる動線タイプと設置パターンを知っておきましょう。
しっかり覚えておいてくださいね^^
2つの動線タイプ
ファミリークローゼットの一般的な動線はウォークインタイプ、ウォークスルータイプに分かれます。
動線1 ウォークインタイプ
動線2 ウォークスルータイプ
※上の写真では収納が分かりやすいように、洗面脱衣室とファミリークローゼットの間の壁を半透明にしています。
4つの設置パターン
次に設置パターンです。設置パターンというのはいわゆる収納の形ですね。
I型、Ⅱ型、L型、U型の4つのパターンに分かれます。
I型
アームハング棚柱SS[I型]
Ⅱ型
ウォールゼット ノエル3[Ⅱ型]
L型
ウォールゼット ノエル3[L型]
U型
アームハング棚柱SS[U型]
ご紹介した2つの動線と4つの設置パターンの特長を理解して、空間を有効活用していきたいですね。
ここからは1階に設けたファミリークローゼットの横に洗面脱衣室があるとして進めていきます。
なぜ洗面脱衣室の横が良いのか?が気になる方は、こちらの記事を読んでみてください。
ファミリークローゼットの動線と設置パターンの選び方
このファミリークローゼットの動線と設置パターン、実際どのように選んでいけばいいのでしょうか。
ここからは、それぞれの動線の使い方の特長と設置パターンの間取りを紹介していきます。
それぞれのメリット・デメリットをしっかり理解し、各ご家庭のライフスタイルや使い方に合った動線や設置パターンを選んでみてくださいね。
ウォークインタイプとは?
ウォークインタイプは洗面脱衣室の横に個室を作って、モノを収納します。
ウォークインタイプの使い方
ウォークインタイプは、ウォークスルータイプと比べて設置面が多くなるため、モノを多くしまえて、個室のように使えるっていうのが一番の特長です。
基本的な動線はファミリークローゼットと洗面脱衣室との行き来だけになります。
ひとつ付け加えると、家の中から外への動線を意識すると、より使い勝手の良い動線になります。
この間取り図のように、ファミリークローゼットに勝手口を設置すれば洗濯動線もシンプルになって、すごく便利です。
また、個室というのは(室内からの)出入口がひとつということです。
出入口がひとつだと使いにくいって感じるかもしれませんが、ひとつだから使いやすいこともあるんです。
例えば鍵を設置して、個室として使いたい場合なんかも便利ですね。
今だけじゃなくて、5年後、10年後の家族のライフスタイルを考えるとウォークインタイプの良さはありますね。
ウォークインタイプの設置パターン
次にウォークインタイプの設置パターンをご紹介します。
設置パターンはI型・Ⅱ型・L型・U型があり、上から見た図で描くと、このようになります。
ウォークインタイプのメリット
・ウォークスルータイプよりも収納量が多い。
・勝手口を設置すると、洗濯物を取り込む⇒しまうの動線が最短距離になるので使いやすい。
・鍵を掛けやすい。
ウォークインタイプのデメリット
・室内からの出入口がひとつなので、動線が悪くなる可能性がある。
ウォークスルータイプとは?
ウォークスルータイプは洗面脱衣室の横に部屋を作って、さらに人が通り抜けられるようにします。
ウォークスルータイプの使い方
ウォークスルータイプは出入口がふたつあって行き止まりにならないことが一番の特長です。
例えば帰宅動線を考慮すると、この間取り図のようにシューズクローク→ファミリークローゼット→洗面脱衣室と通り抜けられると、一連の動作(靴を脱ぐ・カバンやバッグを置く・ジャケットやコートを掛ける・手洗いする・着替える)がスムーズにできそうですよね。
ただ、人が通り抜けるスペースも確保したいので、ウォークインタイプより収納量は少なくなってしまいます。
また着替える位置をどこにするかは大事なポイントです。
ウォークインタイプのように鍵を掛けるとしても、2か所はさすがに面倒ですよね。
例えば、開けっ放しにしておいて、着替える時だけ閉めるとか明かり窓の付いたドアにして、確認してから開けるなどのルールを決めておく必要がありますね。
ウォークスルータイプの設置パターン
次にウォークスルータイプの設置パターンをご紹介します。
ウォークスルーの設置パターンにもI型・Ⅱ型・L型・U型があり、上から見た図で描くと、このようになります。
I型・Ⅱ型が一直線の動線に対して、L型・U型は折れ曲がる動線になるので、動線によって設置パターンが決まると言っていいですね。
ウォークスルータイプのメリット
・出入口がふたつあって行き止まりがないので、無駄がない効率的な動線になる。
ウォークスルータイプのデメリット
・ウォークインタイプよりも収納量が少なくなる。
・着替える位置を考えておかないと将来的に使わなくなる可能性がある。
子どもが思春期になった時の着替える場所を想定しておく
ファミリークローゼットの後悔原因の一つにもなっていた、子どもが思春期になった場合のプライバシー問題。
子どもの成長も考慮して、着替える場所を考えてあげましょう。
これも動線選びの重要なポイントになります。
ウォークインタイプの場合
出入口がひとつなので、鍵を一箇所設定しておけば簡単に個室として使えるので、子どもが思春期になっても着替えがしやすいですね。
ウォークスルータイプの場合
ウォークスルータイプの使い方ではルールを決めると書きましたが、間取りを工夫することで対応することもできます。
脱衣室と洗面所を分離しておけば、子どもが思春期になった時、脱衣室で着替えるという選択肢も選べるようになります。
間取りで書くとこうなります。
失敗しないファミリークローゼットのポイントとは?
これまでの内容を踏まえて、失敗しないファミリークローゼットを作るポイントをまとめてみました。
何をするか・何をしまうかをしっかり決める
ファミリークローゼットの用途をしっかり決めておくことで、確保しなければいけない収納スペースのサイズが明確になってきます。
収納したい洋服が入りきらなかったり、広く作りすぎて結局荷物置き場になってしまった、なんてことがなくなりますよ。
家事動線・生活動線上に作る
設置場所もポイントで、家の端など動線とあまり関係ない場所に配置してしまうと、逆に家事や暮らしが不便になってしまうことも!
そのため、基本は家事動線や生活動線上に設置するようにしましょう。
将来の暮らしをイメージする
イメージするのも今だけではなくて、新しい生活様式や10年後の将来の暮らしまでイメージしておくことをおすすめします。(子どもの思春期の話なんかはそうですよね)
他の記事でも繰り返し書いていますが、この具体的なイメージの有無で暮らしの快適さは大きく変わります!
家族で使い方のルールを共有する
ファミリークローゼットは部屋なので、家族で決めた使い方のルールを無視するとただの物置になってしまいます。
例えば仕事着と部屋着だけをしまうって決めたのに、外出着や掃除用品、季節用品を置いたりするってことです。
ウォークスルータイプなら、最悪通り抜けられなくなる可能性もあります。
そうなっては本末転倒ですよね。。。
下記の記事では、ファミリークローゼットの具体的な間取りを紹介しています。
何となくファミリークローゼットがどういうものかは分かったけど、具体的にはどんなパターンがあるのか知りたいですよね。
「リビング動線のある間取り」「子育て世帯に嬉しい間取り」「廊下のクローゼット化」などアイデア満載ですので、ぜひ読んでみてください。
ファミリークローゼットでそのほかに気を付けておくこと
ここからはファミリークローゼットについて、もう少しだけ掘り下げていきます。
ファミリークローゼットの湿気対策
ウォークインタイプ、ウォークスルータイプのどちらであっても、湿気対策は必要です。
ファミリークローゼットは洗面脱衣室の横に配置すると便利とお話ししてきましたが、湿気が一番の課題ですね。
洗面脱衣室の横にはお風呂がありますし、何も対策しないとカビ、ダニなどで衣類が傷んでしまうことも。。。
湿気対策にもいろいろありますが、最も効果的なのは室内の換気です。
対策としてはこのようなものがあります。
クローゼット内に開閉できる窓を設置する
勝手口を設置する場合は採風・換気のできるものを選ぶ
窓を設置できない場合はサーキュレーター、扇風機などを使う
24時間換気システムを設置する
エアコンで除湿する
窓や勝手口での換気の場合は、1回につき5~10分程度でかまわないので回数を多くするように心がけてくださいね。
そのときには洗面脱衣室のドアやお風呂の窓も開けて、空気の通り道をしっかり作ってください。
サーキュレーターやエアコン、換気システムを使う場合は、フィルターや換気設備の掃除を定期的することが大切です。
カビの胞子が付いていると、部屋中にまき散らして逆効果になったり、換気能力の低下につながってしまうので注意してくださいね。
ファミリークローゼットのホコリ対策
衣類をたくさん収納している場所なので、ファミリークローゼットは実はホコリが溜まりやすい場所なんです。
もちろん定期的な掃除が一番ですが、ホコリ対策としてこんなことができます。
床から浮かした収納で掃除しやすく
衣類カバーやケースを活用
こまめな換気をする
後悔しないファミリークローゼットをつくるための3ステップ
後悔しない住まいづくりをしていただくためには、建築図面が完成した後に収納を考えるのではなく、事前にしっかりと収納を計画しておくことが重要です。そのための3つのステップをご紹介します。
STEP01 情報を収集する
まずは収納に関する基礎知識やアイデアを見つけましょう。
自分にあった収納や、自分の知らなかった理想の収納を知ることができます。
フォロワー5万人超えのインスタグラムの公式アカウントでは家中の収納をフルラインナップし、ひとりひとりの生活スタイルに合った快適収納空間のご紹介や、収納アイデアをお届けしています。
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実際にインスタグラムで南海プライウッドの商品を採用していただいたユーザーの投稿をご紹介しています。
Instagramに投稿されている南海プライウッドの写真はこちら
空間やカテゴリ、商品名から目的に合わせて施工事例を検索できます。収納以外のスライドドアや天井などもご紹介しています。
目的に合わせて写真を検索できる施工事例はこちら
STEP02 カタログを見る・ショールームへ行く
興味のある収納についてもっと詳しく知るための手軽な方法は、デジタルカタログやカタログの取り寄せです。またショールームにいけば、実際に見て触れて体験できるので、より一層理解を深めることができます。
カタログを見る
オンラインで今すぐご覧いただくことも、無料でお送りすることも可能です。お手元に1冊あると、ご家族で相談される際にも役立ちます。
デジタルカタログや無料のカタログ請求はこちら
ショールームへ行く
東京・名古屋・大阪のショールームは片付け収納のプロである日本ライフオーガナイザー協会が監修しており、共家事ホームをコンセプトにリアルな生活をイメージできる体感型ショールーム(予約制)になっています。
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また、お近くにショールームがない方には360°バーチャルショールームをご用意しています。
360°バーチャルショールームはこちら
STEP03 施工業者を決定し、収納プランの打ち合わせをする
欲しい収納が決まったら、最寄りの施工業者様にてご依頼ください。
お家のスペースや場所・好みの条件にあった収納を探すための、便利な収納ツールも用意しています。
施工業者様を決める
間取りのご相談や施工の依頼を行います。
収納プランセレクトツールでプランを決める
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収納プランセレクトツールはこちら
最後に
みなさんにはどんなファミリークローゼットが合っていると感じましたか?
すぐにはどちらがいいのか分からない!ってなるんじゃないですかね。
ぱっと見は同じファミリークローゼットでも、使う人や家族構成によって使い方は変わります。
設計前に今だけでなく、将来的な使い方も考えておくと良いですね。
注文住宅を新築する際にはしっかり検討して、後悔しないファミリークローゼットを作ってくださいね^^
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ぜひご利用ください。