子育て世帯を中心に人気の高いファミリークローゼットを導入するなら、家族の生活動線や家事動線を具体的にイメージすることが一番のポイントです!
この記事を読んで、あなた自身に合ったファミリークローゼットのベストな形を見つけるための参考になればうれしいです。
ファミリークローゼット導入前に知るべき動線と設置パターン
まずは2つの動線と4つの設置パターンについてお話しします。
ファミリークローゼットの動線(ウォークインタイプ・ウォークスルータイプ)
ファミリークローゼットの一般的な動線はウォークインタイプ、ウォークスルータイプに分かれます。
動線1 ウォークインタイプ
動線2 ウォークスルータイプ
※上の写真では収納が分かりやすいように、洗面脱衣室とファミリークローゼットの間の壁を半透明にしています。
ファミリークローゼットの設置パターン(I型・Ⅱ型・L型・U型)
次に設置パターンはI型、Ⅱ型、L型、U型に分かれます。
I型
アームハング棚柱SS[I型]
Ⅱ型
ウォールゼット ノエル3[Ⅱ型]
L型
ウォールゼット ノエル3[L型]
U型
アームハング棚柱SS[U型]
ご紹介した2つの動線と4つの設置パターンの特長を理解して、空間を有効活用していきたいですね。
ここからはファミリークローゼットの横に洗面脱衣室があるとして進めていきます。
なぜ洗面脱衣室の横が良いのか?が気になる方は、こちらの記事を読んでみてください。

動線1:ウォークインタイプとは?
ウォークインタイプは洗面脱衣室の横に個室を作って、モノを収納します。
ウォークインタイプの使い方
ウォークインタイプは、ウォークスルータイプと比べて設置面が多くなるため、モノを多くしまえて、個室のように使えるっていうのが一番の特長です。
基本的な動線はファミリークローゼットと洗面脱衣室との行き来だけになります。
ひとつ付け加えると、家の中から外への動線を意識すると、より使い勝手の良い動線になります。
この間取り図のように、ファミリークローゼットに勝手口を設置すれば洗濯動線もシンプルになって、すごく便利です。
また、個室というのは(室内からの)出入口がひとつということです。
出入口がひとつだと使いにくいって感じるかもしれませんが、ひとつだから使いやすいこともあるんです。
例えばファミリークローゼットで着替える場合、思春期の子どもだと「鍵を掛けたい!」ってなりますよね。
でも鍵がなければ、いきなりお父さんに開けられるとか、当たり前にありそうです。
今だけじゃなくて、5年後、10年後を考えるとウォークインタイプの良さはありますね。
ウォークインタイプの設置パターン
次にウォークインタイプの設置パターンをご紹介します。
設置パターンはI型・Ⅱ型・L型・U型があり、上から見た図で描くと、このようになります。
ウォークインタイプのメリットやデメリット
ウォークインタイプのメリット・デメリットをまとめると、このようになります。
ウォークインタイプのメリット
・ウォークスルータイプよりも収納量が多い。
・勝手口を設置すると、洗濯物を取り込む⇒しまうの動線が最短距離になるので使いやすい。
・鍵を掛けやすいので、思春期の子どもが居ても着替えがしやすい。
ウォークインタイプのデメリット
・室内からの出入り口がひとつなので、動線が悪くなる可能性がある。
動線2:ウォークスルータイプとは?
ウォークスルータイプは洗面脱衣室の横に部屋を作って、さらに人が通り抜けられるようにします。
ウォークスルータイプの使い方
ウォークスルータイプは出入り口がふたつあって行き止まりにならないことが一番の特長です。
例えば帰宅動線を考慮すると、この間取り図のようにシューズクローク→ファミリークローゼット→洗面脱衣室と通り抜けられると、一連の動作(靴を脱ぐ・ジャケットやコートを掛ける・手洗いする・着替える)がスムーズにできそうですよね。
ただ、人が通り抜けるスペースも確保したいので、ウォークインタイプより収納量は少なくなってしまいます。
また着替える場所をどこにするかは大事なポイントです。
ウォークインタイプのように鍵を掛けるとしても、2か所はさすがに面倒ですよね。
例えば、開けっ放しにしておいて、着替える時だけ閉めるとか明かり窓の付いたドアにして、確認してから開けるなどのルールを決めておく必要がありますね。
それでも安心とは言い切れないかなと思うので、できれば脱衣室を洗面室と分離して、脱衣室で着替えれるようにしておくと良いと思います。
でないと、思春期の子どもは結局、自分の部屋で身支度することになりそうですね。
間取り図を書くと、このようになります。
ウォークスルータイプの設置パターン
次にウォークスルータイプの設置パターンをご紹介します。
設置パターンにもI型・Ⅱ型・L型・U型があり、上から見た図で描くと、このようになります。
I型・Ⅱ型が一直線の動線に対して、L型・U型は折れ曲がる動線になるので、動線によって設置パターンが決まると言っていいですね。
ウォークスルータイプのメリットやデメリット
ウォークスルータイプのメリット・デメリットをまとめると、このようになります。
ウォークスルータイプのメリット
・出入り口がふたつあって行き止まりがないので、効率的な動線になる。
ウォークスルータイプのデメリット
・ウォークインタイプよりも収納量が少なくなる。
・着替える場所を考えておかないと将来的に使わなくなる可能性がある。
ファミリークローゼットの実例をご紹介!
実際にどんなファミリークローゼットになっているのか、実例を見ながら紹介していきます。
実例1|洗面・ランドリールームに直結したファミリークローゼットで洗濯動線も楽々♪
Instagram Photo by uchublog
洗面・ランドリールームの横にファミリークローゼットを設置。
洗濯機で洗う→干す→収納するまでが全て近場で行なえるので、毎日の洗濯動線も楽々です。
使用商品[ウォールゼット ノエル3]
実例2|寝室と洗面室をつなぐウォークスルータイプのファミリークローゼット
Instagram Photo by clair___home
こちらも洗面室とつながったウォークスルータイプのファミリークローゼット。
寝室と洗面室の間に設置しているので、朝起きてパジャマを脱ぐ→着替える→洗顔・歯磨き→洗濯の流れがとてもスムーズ。
朝の準備がこの場所を通るだけで完璧にできるのは良いですね。
使用商品[ウォールゼット ノエル3]
実例3|日用品の収納も兼ね備えたウォークインタイプの大容量ファミリークローゼット
Instagram Photo by machico.home
こちらは日用品の収納棚も兼ねたウォークインタイプのファミリークローゼット。
設置パターンはⅡ型になっており、右側が妻と娘、左側が夫のようにプランを工夫して、使いやすくしています。
使用商品[ウォールゼット ノエル3]
ファミリークローゼットで失敗しないために
これまでの内容を踏まえて、失敗しないためのポイントはこのようになります。
新しい住まいでの生活動線を具体的にイメージすること
具体的にというのは、ファミリークローゼットで何をするか、何をしまうかをしっかり決めることです。
また、イメージするのも今だけではなくて、新しい生活様式や10年後の将来までイメージすることをおすすめします。(鍵の話なんかはそうですよね)
他の記事でも繰り返し書いていますが、この具体的なイメージの有無で暮らしやすさは大きく変わります!
決めたルールをしっかり守ること
ファミリークローゼットは部屋なので、ルールを無視するとただの物置になってしまいます。
例えば仕事着と部屋着だけをしまうって決めたのに、外出着や掃除用品、季節用品を置いたりするってことです。
ウォークスルータイプなら、最悪通り抜けられなくなる可能性もあります。
そうなっては本末転倒ですよね。。。
下記の記事では、ファミリークローゼットの具体的な間取りをご紹介しています。
何となくファミリークローゼットがどういうものかは分かったけど、具体的にはどんなパターンがあるのか知りたいですよね。
「リビング動線のある間取り」「子育て世帯に嬉しい間取り」「廊下のクローゼット化」などアイデア満載ですので、ぜひ読んでみてください。

ファミリークローゼットでそのほかに気を付けておくこと
ここからはファミリークローゼットについて、もう少しだけ掘り下げていきます。
ファミリークローゼットの湿気対策
ウォークインタイプ、ウォークスルータイプのどちらであっても、湿気対策は必要です。
ファミリークローゼットは洗面脱衣室の横に配置すると便利とお話ししてきましたが、湿気が一番の課題ですね。
洗面脱衣室の横にはお風呂がありますし、何も対策しないとカビ、ダニなどで衣類が傷んでしまうことも。。。
湿気対策にもいろいろありますが、最も効果的なのは室内の換気です。
対策としてはこのようなものがあります。
開閉できる窓を設置する
勝手口を設置する場合は採風・換気のできるものを選ぶ
窓を設置できない場合はサーキュレーター、扇風機などを使う
24時間換気システムを設置する
エアコンで除湿する
窓や勝手口での換気の場合は、1回につき5~10分程度でかまわないので回数を多くするように心がけてくださいね。
そのときには洗面脱衣室のドアやお風呂の窓も開けて、空気の通り道をしっかり作ってください。
サーキュレーターやエアコン、換気システムを使う場合は、フィルターや換気設備の掃除を定期的することが大切です。
カビの胞子が付いていると、部屋中にまき散らして逆効果になったり、換気能力の低下につながってしまうので注意してくださいね。
最後に
みなさんにはどんなファミリークローゼットが合っていると感じましたか?
すぐにはどちらがいいのか分からない!ってなるんじゃないですかね。
ぱっと見は同じファミリークローゼットでも、使う人や家族の人数によって使い方は変わります。
それも今だけでなく、将来的な使い方も考えておくと良いですね。
家づくりを始める際にはしっかり検討して、家族全員が大満足のお家にしてください!
この記事で紹介した製品をもっと詳しく知りたい方は製品ページをチェックしてみてくださいね!
クローゼット [ウォールゼットノエル3]
玄関・クローゼット収納 [アームハング棚柱SS]



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