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後悔しないパントリー収納の極意とは?1000枚超の図面から分析して判明した理想のプラン

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家の間取りを決める前の方

公開日:

2025.09.08

うた
この記事を書いたソムリエ
うた
わたしは主にSNSの記事制作やカタログ制作を担当しています。収納メーカーで働きはじめたばかりで、収納について日々勉強中。様々な収納と暮らしをラクにするヒント、みなさんも一緒に見つけていきましょう♪

パントリーイメージ

新築注文住宅や大規模リノベーションを検討されている皆さま、理想の住まいづくりは順調に進んでいますか?
特にキッチン周りの収納は、毎日の暮らしやすさに直結する重要なポイントですよね。
食品や飲料のストック、使用頻度の低い調理器具、災害備蓄品など、意外と物が多いキッチン。
そこで注目されるのが「パントリー」です!

しかし、「パントリーって本当に必要?」「みんなはどうしてるんだろう?」といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?

今回は、1000枚を超える図面(間取り図)を分析した弊社が、最新のパントリー事情を徹底解説します。
他のご家庭がどんな間取りを選んでいるのか、失敗しないためのポイント、そして理想の収納プランまで、具体的な情報と共にお届けします♪

目次

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    新築・リフォームを検討中の方におすすめの収納コンテンツを紹介します。
    きっと家づくりの参考になるはずなので、活用してみてください。
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    みんなはどうしてる?1000枚超の注文住宅図面から見えた最新パントリー事情

    まずは弊社が1000枚を超える図面(間取り図)を分析して判明した最新のパントリー事情をご紹介します。

    約4割が「パントリーがない」?!収納に困る未来を避けるには?

    私たちが分析した図面によると、なんと約43%の住宅でパントリーが設置されていませんでした。

    パントリーの設置率

    対象:1065物件

    パントリーグラフ

    これは、一見すると「パントリーは必須ではない」と捉えられるかもしれませんが、住み始めてから「もっと収納があれば…」と後悔する声も少なくありません。

    特に新築の場合、どうしても内装や設備に目が行きがちですが、日々の生活で本当に役立つのは、見落としがちな収納スペースだったりします。
    物があふれて片付かない、必要なものがすぐに見つからない、といったストレスを抱えないためにも、計画段階でしっかりとした収納計画を立てることが重要です!

    パントリーの主流は「ウォークイン」!でも広さのリアルは?

    パントリーを設置している住宅のうち、42%がウォークインタイプを採用しています。

    パントリーの種類

    対象:1065物件

    パントリーグラフ

    ウォークインタイプのパントリーは、その名の通り人が中に入って作業できる広さがあるため、収納力が高く、物の出し入れがしやすいのが特徴です。
    物入れタイプは、限られたスペースに設置可能で扉やロールスクリーンなどで収納を隠すことができます。
    ウォークスルータイプは、他の部屋への通り道としても使え、家事動線が効率的になりやすいです。

    また、実際のウォークインタイプのパントリーの広さを見てみると、意外な事実が分かりました。
    ウォークインタイプに加えてウォークスルータイプのパントリーを調査した結果、最も多かったのが「〜1.5畳」で42% 、次いで「〜1畳」が23%でした。

    パントリーの広さ

    対象:ウォークイン・ウォークスルータイプ(418件)

    パントリーグラフ

    皆さんが想像するよりも、実際のパントリーはコンパクトであることが多いのかもしれません。
    限られたスペースをいかに有効活用するかが、快適なパントリー収納のカギとなります!

    セカンド冷凍庫はどこに置く?パントリー内に設置する人が46%

    セカンド冷凍庫
    モノック

    最近では、食品のまとめ買いや作り置きの習慣が広がり、セカンド冷凍庫の導入を検討するご家庭が増えています。
    弊社のInstagramでフォロワーさんにアンケートを行なったところ、8割以上の方が「セカンド冷凍庫が欲しい」とご回答いただきました。

    セカンド冷凍庫のニーズ

    対象:弊社Instagramのフォロワーさん(回答者969名)

    パントリーグラフ

    セカンド冷凍庫が注目されているのが見て取れますね!

    1065件の図面を対象とした調査では、セカンド冷凍庫を設置している図面(82件)のうち、46%がパントリー内に配置していました。

    セカンド冷凍庫の設置場所

    対象:セカンド冷凍庫を設置している物件(82件)

    パントリーグラフ

    パントリー内にセカンド冷凍庫を設置するメリットとしては、生活感が出やすい家電を隠せること、そして食品のストックと一元管理できることが挙げられます。
    ただし、コンセントの配置や排熱への配慮が必要となるため、計画段階で検討しておくことが大切です!

    もしかしてこれって失敗?よくあるパントリー収納の落とし穴

    データからは見えにくい、実際に家を建てた先輩施主の「失敗例」を知ることは、後悔しない家づくりのために非常に役立ちます。
    パントリー収納でよくある「こうすればよかった」という声を見ていきましょう♪

    「作ったはいいけど使いにくい」を避ける!通路幅や棚の配置の重要性

    パントリーイメージ
    Instagram Photo by greenhousing_eiken

    上記の画像のように、住み始めた時から整理整頓されたパントリーにできていれば良いですが、
    「せっかくパントリーを作ったのに、結局使いこなせていない…」という失敗談も耳にします。
    使用商品[ランバーシリーズ]+[シンプルアルミ棚柱

    その多くは、計画段階での見落としが原因。
    例えば、ウォークインタイプのパントリーの場合、通路幅が狭すぎると、しゃがんで物を取り出すのが大変だったり、他の家族とすれ違うのが困難だったりします。
    また、棚の奥行が深すぎると奥の物が取り出しにくく、逆に浅すぎると収納できる量が限られてしまいます。

    収納は、ただスペースを確保すれば良いというものではありません。
    実際に使うシーンを具体的に想像し、スムーズな動線と取り出しやすさを考慮した設計が不可欠なんです^^

    ライフスタイルの変化に対応!可変性がない収納は後々困る?

    パントリーイメージ

    新築・リノベーションの時点では最適な収納プランでも、お子さまの成長や家族構成・趣味の変化など、ライフスタイルの変化とともに必要な収納量や種類は変わっていくものです。
    例えば、お子さまが小さいうちは、離乳食や哺乳瓶などの置き場所が必要だったり、独立した後は趣味の道具が増えたりすることも。

    固定棚ばかりの収納では、後からの変更が難しく、不要なスペースができてしまったり、逆に収納が足りなくなったりする可能性があります。
    将来を見据え、棚の高さや配置をフレキシブルに変えられるような、可変性のある収納を選ぶことが、長く快適に暮らすための秘訣です!

    分析結果と失敗談から導く!理想的なパントリー収納プランの提案

    ここからは、これまでの図面分析と失敗例を踏まえ、パントリー収納で後悔しないための具体的なプラン提案をご紹介します!

    備え付け収納だからできる!空間を最大限に活かすパントリー収納

    限られたスペースを最大限に活用し、使い勝手の良いパントリーを実現するには、備え付け収納が非常に有効です。
    壁一面にぴったりと納まるように設計された収納棚は、デッドスペースを生まず、空間を無駄なく利用できるのが魅力です!
    また、地震の揺れにも強く、安心してお使いいただけます^^

    パントリーイメージ
    Instagram Photo by shikishima_jyutaku

    例えば、ウォークインタイプのパントリーであれば、L字型やコの字型の棚配置で収納量を最大化することができます。
    使用商品[ランバーシリーズ]+[アームハング棚柱SS

    ランバーシリーズ×アームハング棚柱SS
    アートランバー+アームハング棚柱SS

    また、可動棚を採用することで、収納物の高さに合わせて自由に調整できますよ♪

    ウォークインタイプ、物入タイプ、ウォークスルータイプ…あなたにぴったりのパントリーは?

    パントリーのタイプは、ざっくり分けるとウォークインタイプ、物入タイプ、ウォークスルータイプに分けられます。
    それぞれのタイプにはメリット・デメリットがありますので、ご自身のライフスタイルやキッチンの間取りに合わせて最適なものを選ぶことが大切です。

    ウォークインタイプのパントリー

    パントリー収納イメージ
    フリモ

    ウォークインタイプのパントリーは、高い収納力を求める方中で作業するスペースも欲しい方におすすめです。

    ■メリット
    ・3タイプの中で1番収納力が高い
    ・人が中に入って作業できるほどの広さを確保できる
    ・物の出し入れがしやすい
    ■デメリット
    ・設置にはある程度のスペースが必要となり、間取りによっては実現が難しい場合がある

    こちらの空間の広さは、図面調査で最も多かった1.5畳
    勝手口から入ってすぐの場所に設置したウォークインタイプのパントリーです。

    パントリー収納イメージ
    フリモ

    荷物の一時置きや仕分けができるエリアを完備することで、移動距離が短くなり、家事負担軽減に◎
    また、ゴミ箱や段ボールなどもパントリー内に置くことで、ゴミ出しもスムーズに行なえますよ!

    物入タイプのパントリー

    パントリー収納イメージ
    アートランバー+シンプルアルミ棚柱

    物入タイプのパントリーは、限られたスペースでも効率的に収納したい方扉で収納を隠したい方におすすめです。

    ■メリット
    ・限られたスペースでも設置が可能
    ・扉で収納を隠すことができるため、来客時も生活感が出にくい
    ■デメリット
    ・他の収納タイプに比べて収納スペースが少ない

    こちらのプランは3尺タイプ(幅780mm)。
    たっぷりの可動棚でストック品や使用頻度の低い調理家電を無駄なく収納可能!
    キッチンの横にあるので、必要な時にすぐ取りに行けますね◎

    パントリー収納イメージ
    アートランバー+シンプルアルミ棚柱

    ロールスクリーンを設置すれば、使わない時には閉じて隠せるので便利!
    生活感の出やすいキッチンを整った状態でキープできますよ。

    ウォークスルータイプのパントリー

    パントリーイメージ
    Instagram Photo by homesouken_obihiro

    ウォークスルータイプのパントリーは、キッチンやリビング、玄関など他の部屋への動線上に収納を設けたい方効率的な家事動線を重視する方におすすめです。
    使用商品[ウォールゼット ノエル3

    ■メリット
    ・家事動線を効率化できる
    ・他の部屋(キッチンやリビング、玄関など)への通り道として利用できるため、物の出し入れがスムーズに行なえる
    ■デメリット
    ・通路としての機能も兼ねるため、常に整理整頓を心がける必要がある
    通路として使えるので、家事効率UP!
    オープン収納にすることで見やすく、出し入れも楽々です♪

    他の空間との連携がカギ!「使いやすい」を実現する動線設計

    パントリー収納の成功は、他の空間との連携にあります。
    食品の出し入れや調理器具の収納など、日々の家事動線をスムーズにするための工夫が不可欠です。

    キッチン⇆パントリー

    パントリーイメージ
    Instagram Photo by iyarm_____

    パントリーと聞いた時に1番イメージしやすい動線ですよね。
    キッチンからすぐにパントリーに入れるので、食材や調味料をすぐに取り出すことができます。
    作業効率が上がり、調理の時短につながりますよ♪
    また、普段使わないホットプレートや来客用の食器なども収納できるで、生活感の出やすいキッチンをきれいに保つことができます。
    使用商品[フリモ

    洗面脱衣室・ランドリールーム⇆パントリー

    パントリーイメージ
    Instagram Photo by swedenhomejapan

    家事の頻度が多い洗面脱衣室・ランドリールームとパントリーをつなげることで、家事の移動距離が短くなり時短に!
    また、パントリーを単なる食品庫としてだけなく、洗剤やティッシュペーパーなどの日用品のストックをまとめて保管できる「家事室」として活用できますよ!
    食料・生活必需品などの備蓄品を集約して収納できるため、災害時の備えとしても有効です。
    使用商品[ランバーシリーズ]+[シンプルアルミ棚柱

    玄関⇆パントリー

    パントリーイメージ
    フリモ

    個人的におすすめの動線です!
    買い物の荷物、特に重い食材や飲料水を玄関から直接パントリーに運び入れることができるので、重い荷物を持って運ぶ必要がなくなり、家事の負担が大幅に軽減されます。
    また、買い物から帰宅後、すぐに食材をパントリーの棚に整理できるため、ストック管理が楽にできますよ♪
    ただし、玄関からパントリーを通してキッチンが見えてしまう間取りの場合、プライベートな空間が確保しにくくなることも。
    扉やロールスクリーンなどで目隠ししたり、家族と来客の動線を分けるなど工夫が必要です。

    こちらの空間の広さは、1.5畳。
    キッチン周りで使う物や玄関近くに置いておきたい物を集約したウォークスルータイプのプランです。

    パントリーイメージ
    フリモ

    事前にセカンド冷凍庫の置き場所を玄関近くに確保することで、冷凍食品などをまとめ買いした際もスムーズに冷凍保存できます。
    特に暑い夏は重宝しそうですよね!
    荷物置きや段ボール置き場も完備しているので、家事効率が格段に上がりますよ♪

    後悔しないパントリー収納をつくるための3ステップ

    後悔しない住まいづくりをしていただくためには、建築図面が完成した後に収納を考えるのではなく、間取りを決める際に収納もしっかりと計画しておくことが重要です。そのための3つのステップをご紹介します。

    STEP01 情報を収集する

    まずは収納に関する基礎知識やアイデアを見つけましょう。
    自分にあった収納や、自分の知らなかった理想の収納を知ることができます。

    インスタグラムの公式アカウントでは家中の収納をフルラインナップし、ひとりひとりの生活スタイルに合った快適収納空間のご紹介や、収納アイデアをお届けしています。
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    STEP02 カタログを見る・ショールームへ行く

    興味のある収納についてもっと詳しく知るための手軽な方法は、デジタルカタログやカタログの取り寄せです。またショールームでは、実際に見て触れて体験できるので、より一層理解を深めることができます。

    カタログを見る

    オンラインで今すぐご覧いただくことも、無料でお送りすることも可能です。お手元に1冊あると、ご家族で相談される際にも役立ちます。
    デジタルカタログや無料のカタログ請求はこちら

    ショールームへ行く

    東京・名古屋・大阪・香川のショールームはリアルな生活をイメージできる体感型ショールーム(予約制)になっています。
    体感型ショールームのご予約はこちら

    また、お近くにショールームがない方には360°バーチャルショールームをご用意しています。
    360°バーチャルショールームはこちら

    STEP03 施工業者を決定し、収納プランの打ち合わせをする

    欲しい収納が決まったら、最寄りの施工業者様にてご依頼ください。
    お家のスペースや場所・好みの条件にあった収納を探すための、便利な収納ツールも用意しています。

    施工業者様を決める

    間取りのご相談や施工の依頼を行います。

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    まとめ

    今回は、1000枚を超える注文住宅の図面分析から見えてきた、パントリー収納の現状と成功のポイントを解説しました。
    後悔しないためには、通路幅や棚の配置など、使い勝手を考慮した計画が不可欠です。
    この記事でご紹介した分析結果を参考にしていただき、理想のパントリー収納を実現させてくださいね^^

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