この記事を見てくれている人は、新しい住まいでシューズクロークを検討中だと思います。
設計士さんに単に「シューズクロークが欲しい」とだけ伝えようと思ってませんか?
シューズクロークと言っても、間取りによって使い方や収納量も変わってきます。
今回の記事ではシューズクロークをもっと掘り下げて書いていきますので、参考にしていただければ嬉しいです。
シューズクローク導入前に知るべきの2つの動線と4つの設置タイプ
単にシューズクロークと言っても、間取りや動線によって「使い方」が変わるんですね。
自分の使い方を具体的にイメージすることがすごく重要で、ここさえしっかり考えておけば、あとから後悔することもなくなります!
そのためには、2つの動線と4つの設置タイプを知っておきましょう。
そもそもシューズクロークを設置する意味や効果から知りたい!という方は以下のリンクからどうぞ。
シューズクロークの2つの動線(ウォークイン・ウォークスルー)
まず、動線は大きく2つに分けられます。
ウォークイン
ウォールゼット エノーク2[I型]
ウォークスルー
ウォールゼット エノーク2[L型]
ぱっと見は同じなので、何が違うの?ってなりますよね。
写真だけだと分かりにくいので、ひとつずつ説明していきますね。
シューズクロークの4つの設置タイプ(I型・Ⅱ型・L型・U型)
次に設置タイプは大きく4つに分けられます。
I型
アームハング棚柱SS[I型]
Ⅱ型
ウォールゼット エノーク2[Ⅱ型]
L型
アームハング棚柱SS[L型]
U型
ウォールゼット エノーク2[U型]
動線に比べると何となくのイメージはできるのではないでしょうか?
ここまでに書いた動線と設置タイプを組み合わせてプランを考えていきます。
動線1 ウォークインとは?
ウォークインは玄関の横に部屋(上の図の黄色)をつくって、そこにモノを収納します。
ウォークインに向いているのはどんな人?
ウォークインはとにかく収納量重視という人におすすめ。
例えばこんな人にはウォークインをおすすめします。
・キャンプが趣味でアウトドアグッズをたくさん持っている人
・DIYが趣味で作業部屋が欲しい人
ウォールゼット エノーク2[L型]
ウォークインの使い方
ウォークインは、玄関の横にある室内の物置っていう使い方になります。
外で使うモノなら何でも入れられるし、お客さまが来られても、すぐに隠すことができます。
また、動線は下の図のようになります。
※グリーンは日常の家族(family)の動線、オレンジはモノをしまう時の家族(family)の動線、ブルーはお客さまの動線です。
ただ、シューズクロークの中で靴を脱いだり、履いたりするわけではないので、日常の靴をしまう靴箱はシューズクロークとは別で必要になってしまいます。
とはいってもシューズクロークがあるので、このような小さい収納で十分です。
靴箱がもったいないって思う方は、日常使いの靴やサンダルは常に玄関に置いておき、靴を履くタイミングで都度取りに行くっていう使い方でも良いかもしれません。
ウォークインの4つの設置タイプ
次に、ウォークインの設置タイプをご紹介します。
設置タイプはI型、Ⅱ型、L型、U型の4タイプがあり、上から見た図で書くと、名前の通り、このようになります。
ウォークインで気を付けておきたいこと
ウォークインで失敗しないためのポイントは、モノの管理をしっかりすることです。
ウォークインは玄関の横にある室内の物置っていう使い方になるので、どうしても詰め込みがちになってしまいます。
モノの管理や片付けが苦手な人だと、どこに何があるのか分からなくなってしまう危険性がありますね。
その場合は、次のウォークスルーを選択肢に入れて考えてみると良いかもしれません。
動線2 ウォークスルーとは?
ウォークスルーは玄関の横に部屋(上の図の黄色)をつくるだけでなく、人が通り抜けられるようにして、一連の動作の中でモノを収納します。
ウォークスルーに向いているのはどんな人?
ウォークスルーは生活動線を重視したい人におすすめ。
例えばこんな人にはウォークスルーをおすすめします。
・片付けが苦手で、「あれどこいった?」が頻繁にある人
・決めたルールをちゃんと守れる、教育できる人
ウォールゼット エノーク2[Ⅱ型]
ウォークスルーの使い方
ウォークスルーはシューズクロークを通って、室内に入るタイプ。
シューズクロークを通るのは、家族だけ。
お客さまがシューズクロークの中を通ることってないですよね。(当たり前ですね)
つまり玄関からの動線を家族用、お客さま用に2つに分けるということ。下の図のようになります。
お客さまの動線には何も置かないどころか、家族は誰も通らないので、玄関がごちゃごちゃする理由そのものがないことになります。
お客さまがいつ来ても、キレイな状態をキープすることができますよね。
また、靴を脱ぐ⇒靴をしまう⇒バッグを置くなどの一連の動作に沿ったスムーズな動線となり、必要なところに必要なモノを置けるようになります!
つまり、「あれどこいった?」が少なくなるということです。
ただ、人が通るスペースが必要な分、ウォークインよりも収納量は少なくなります。
急にお客さまが来られた場合に隠すことも、ウォークインよりも難しいですね。
常に人が通るスペースをキープしないといけないですから。
このルールを守ることが重要になります。
ウォークスルーの4つの設置タイプ
次に、ウォークスルーの設置タイプをご紹介します。
設置タイプはウォークイン同様にI型、Ⅱ型、L型、U型の4タイプがあり、上から見た図で書くと、このようになります。
ウォークスルーで気を付けておきたいこと
ウォークスルーで失敗しないためのポイントは、生活動線に沿った収納プランを考えることです。
一連の動作(靴を脱ぐ⇒靴をしまう⇒バッグを置くなど)に沿っていないと、そもそも通り抜ける意味がなくなるので、確実に物置になりますね。。
ググってみるとウォークスルーで失敗している人の例がたくさん出てきますが、そもそもの使い方が違うというのが一番の問題です。
つまり、絶対に通らないといけない理由をつくるということですね。
例えば、シューズクロークに手洗いをつくったり、アウターを掛ける場所をつくったりすると、通り抜ける理由ができますよね。
そうすると、ウォークスルーの良さを実感できるはずです。
収納プランも住む人が動く順に、必要なパーツを並べていけばよいので考えやすいと思います。
シューズクロークでそのほかに気をつけておくこと
ここまではウォークイン、ウォークスルーの基礎知識を書いてきましたが、もう少しだけ掘り下げた内容を書きますので、お付き合いください。
シューズクロークの出入り口ドアの種類
シューズクロークの出入り口ドアの種類によって、可能な設置タイプが変わります。
ウォークイン
ウォークスルー
例えば上の図だと、出入り口ドアが開き戸であれば設置タイプに制限は受けません。
一方で、引戸だと引き込む部分が必要になるので、設置タイプが制限されます。
制限されるということは、収納を取り付けるスペースが減るということになりますので、注意が必要ですね。
ドアを優先するか、収納を優先するかは、ご自身の暮らしでどちらがより重要かを選ぶことになります。
シューズクロークの臭い対策
ウォークイン、ウォークスルーのどちらであっても、臭い対策が必要です。
みなさんも梅雨の時期など多湿の季節は、靴の臭いが気になるのではないでしょうか。
対策方法としては、このようなものがあります。
ウォークスルーは室内側にもドアを設置する
上の写真の勝手口(正面)の左に見えるのが室内側のドアです。
室内側にもドアを付けておかないと、別の部屋にも臭いが伝わってしまいますよね。
窓や換気扇で適度に換気して、臭いがこもらないようにする
そもそもの臭いが溜まらないように、換気できる窓の設置をおすすめします。
常時換気しておくのが良いですが、難しい場合でも週に1~2回は換気しましょう。
上の写真のような窓を設置するイメージですが、ここまで大きな窓でなくても大丈夫です。
ポイントは換気する時間よりも頻度を高めることですね。
靴に靴用乾燥剤を入れておく
ドラッグストアやホームセンターで売っている靴用の乾燥剤を入れておくと、臭いのもとになる菌の増殖を抑えられるし、靴の履き心地も良いです。
最後に
いかがでしょうか?
この記事ではシューズクロークのウォークイン、ウォークスルーの使い方、設置タイプに加え、それぞれがどんな人に向いているのかをお伝えしました。
みなさんは自分がどちら向きなのか、何となくイメージできたでしょうか?
新しい生活をイメージして、後悔のない選択をしていただければと思います。

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