新築やリノベーションで理想の住まいを考えるとき、収納計画は非常に重要な要素ですよね。
特に近年、注目度が高まっているのが「ファミリークローゼット」です。
家族みんなの衣類や小物を1ヵ所に集約できる便利な空間として、「ぜひ取り入れたい!」と考えている方も多いのではないでしょうか。
しかし、いざ間取りを考えると、「どのくらいの広さが最適なんだろう?」「本当にこの広さで足りるのかな?」といった不安や疑問に直面することも少なくありません。
そこで今回は、当社がこれまで工務店・ハウスメーカー様から見積依頼のあった1000枚を超える平面図(間取り図)を調査し、その結果から見えてきたファミリークローゼットの「広さ」に関する傾向と、後悔しないためのポイントを徹底解説します。
この記事を読めば、あなたの理想のファミリークローゼット像がきっと明確になるはずです^^
きっと家づくりの参考になるはずなので、活用してみてください。
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【1000枚の図面調査から判明】ファミリークローゼットの「広さ」に関する傾向と課題
まずは、当社が調査した膨大なデータから見えてきた、ファミリークローゼットの広さに関する「今」をお伝えします。
一般的な広さとその背景とは?
当社が調査した図面を見ると、ファミリークローゼットの広さは、おおよそ2畳から4畳程度の範囲に収まっているケースが多く見られました。
【ファミリークローゼットの広さ調査】
対象:ファミリークローゼット580ヵ所
これは、延床面積や部屋数との兼ね合い、そして設置場所の制約などが大きく影響していると考えられます。
多くの場合、リビングなど居室の広さを優先した上で、残りのスペースをファミリークローゼットに割り当てる傾向が見て取れました。
調査で浮き彫りになった「想定外」の課題:広さに関する施主の潜在的ニーズとは?
調査を進める中で、単に広さだけでは測れない、施主の皆さんが抱える潜在的なニーズや課題が浮き彫りになりました。
ファミリークローゼットの設置率は全体の48%!なぜ今、注目されているのか?
当社の調査で、新築注文住宅におけるファミリークローゼットの設置率は、全体の約半数の48%にものぼることが分かりました 。
【ファミリークローゼットの設置率】
対象:1065物件
これは、共働き世帯の増加や、家事効率への意識の高まり、そして「見せる収納よりも隠す収納」を重視するライフスタイルの変化が背景にあると考えられます。
しかし、ほぼ半数の方が設置しているにも関わらず、広さに関する悩みは尽きません。
家の広さに対して、リビングなど居室の広さを確保しつつ、ファミリークローゼットにどれだけの広さを割くべきか、悩ましい問題となることが見て取れました 。
「こんなはずじゃなかった…」先輩施主が語るファミリークローゼットの広さに関する失敗談
次に、実際にファミリークローゼットを導入した先輩施主が経験した「こんなはずじゃなかった…」という失敗談をご紹介します。
これらの事例から、ご自身の計画をもう一度見直すヒントが得られるかもしれません。
失敗談1:服の量が増えて溢れかえった!「予想外の収納力不足」の落とし穴
結局、他の部屋に収納する羽目になって、ファミリークローゼットの意味がなくなってしまいました。」
という声は少なくありません。
特に、季節ごとの衣替えや、趣味の道具など、見落としがちな収納物があることで、予想外の収納不足に陥るケースが見受けられます。
失敗談2:家族の成長で使いづらくなった!「将来を見据えない広さ」の盲点
という失敗談も。
ライフステージの変化によって、必要な収納量や使い方が変わることを想定していなかったために、後から使いづらさを感じてしまうことがあります。
プライバシーの問題なども視野に入れつつ、将来を見据えて収納計画することも重要なポイントです。
失敗談3:洗濯動線と広さのミスマッチ!「家事効率を損ねる広さ」の悲劇
といった声も聞かれます。
広さだけでなく、その広さに見合った適切な通路幅やレイアウトが確保されていないと、かえって家事の効率を悪くしてしまうことがあります。
洗面・ランドリーへの動線が多い結果に!広さと動線のバランスの重要性
当社の調査でも、ウォークスルータイプの場合、「ホール・廊下」から始まる動線が一番多く、55%を占めていました。
【ファミリークローゼット(ウォークスルータイプ)動線の入口調査】
対象:ファミリークローゼット(ウォークスルータイプ)を採用している173物件
さらに、「ホール・廊下」から始まる動線がファミリークローゼットを通りどこに抜けるかを調査したところ、「洗面・ランドリー」へと抜ける動線が65%を占めることがわかっています。
【ファミリークローゼット(ウォークスルータイプ)の入口が「ホール・廊下」の場合の動線調査】
対象:ファミリークローゼット(ウォークスルータイプ)の「ホール・廊下」から始まる動線を採用している物件
ウォークスルータイプの55%を占める「ホール・廊下」から始まる動線のうち、65%が「洗面・ランドリー」への抜ける動線であるということは、「ホール・廊下-ファミリークローゼット-洗面・ランドリー」の動線を採用している物件は全体の約36%(55%×65%)となります。
これに全体の41%である「洗面・ランドリー」から始まる動線の割合を合わせると、実に約77%(36%+41%)の物件で洗面・ランドリーを通る効率的な動線が採用されていることがわかります。
これは、洗濯から収納までをスムーズに行ないたいというニーズの表れですが、単に近くに配置するだけでなく、実際に洗濯物を抱えて移動する際の「広さ」や「通りやすさ」まで考慮しないと、せっかくの動線も宝の持ち腐れになってしまいます。
あなたに最適な「広さ」を見つける!後悔しないファミリークローゼット収納プラン
ここからは、これまでの調査と失敗談を踏まえ、あなたに最適なファミリークローゼットの「広さ」を見つけるための具体的な収納プランをご提案します。
収納のプロの視点から、後悔しないためのポイントをお伝えしますね♪
【図面調査から導き出す】家族構成とライフスタイル別・最適なファミリークローゼットの広さの目安
一概に「〇畳が最適」とは言えませんが、当社の調査結果から、家族構成やライフスタイルに合わせた広さの目安をお伝えします。
ここからのファミリークローゼットプランは、1階に設置することを想定したプランになります。
夫婦2人暮らし向け:2.5畳で実現する効率的な収納空間
夫婦2人で使う場合、毎日の身支度をスムーズに、かつ効率的に行なえるかが重要です。
お互いの衣類を分けて収納できるスペースと、通勤バッグや小物類を置ける余裕があれば、2.5畳程度でも十分機能的なファミリークローゼットを実現できます。
ウォールゼット ノエル3 ※ダークグレー色は2025年11月頃発売予定
Ⅱ型のウォークインタイプにすることで、夫婦でゾーン分けして使うことができ、それぞれの物を管理しやすく、身支度も快適に行なえますよ^^
アイテムが選びやすい吊り収納と、畳み服や小物類を収納できる引出し・バスケットを組み合わせたシンプルで使いやすいプランです。
子育て世代向け:3畳で成長に対応するフレキシブルな収納計画
ご夫婦+子ども2人の4人家族の場合、3畳程度の広さがあると安心です◎。
アートランバーRタイプ+アームハング棚柱SS
子どもたちのアイテムは、全てここに収納できるので、衣替え不要!
お父さんお母さんのアイテムで使用頻度の高い物はファミリークローゼットに、シーズンオフや使用頻度の少ない物は寝室などのクローゼットに収納するイメージです。
またこのように、列ごとに使う人や収納する物を事前にしっかり決めてプランニングしておくことで、より使い勝手が良くなりますよ♪
収納棚やハンガーパイプに可動式のものを導入することで、将来的な変化にも柔軟に対応できます。
子どもの成長に合わせて収納方法をカスタマイズできる備え付け収納がおすすめです◎。
3人家族向け:3畳超〜4畳で叶える趣味スペースも備えたゆとりある収納空間
キャンプ用品、スポーツ用品、コレクションなど、ご家族に多くの趣味がある場合は、衣類だけでなくそれらの収納も考慮に入れる必要があります。
当社の調査では、ファミリークローゼットのみで採用している物件の27%が3畳超、31%が4畳超の広さを持つことが分かっています。
【ファミリークローゼットのみ採用の場合の広さ調査】
対象:ファミリークローゼットのみを採用している294物件
ウォールゼット ノエル3
3畳超〜4畳以上の広さを確保し、趣味の道具をディスプレイできるオープン棚や作業ができるデスクスペースなど、家族の衣類収納にプラスαの機能のスペースを設けることで、趣味と生活が融合した、まさに理想のファミリークローゼットが実現しますよ^^
広さだけじゃない!動線と収納効率を高める備え付け収納の活用術
ファミリークローゼットの真価は、広さだけでは決まりません。
間取り全体との連携や、備え付け収納の賢い活用が、後悔しないための鍵となります◎。
ファミリークローゼットと洗面・ランドリーの連携で家事動線を改善!
Instagram Photo by k.home_nana
当社の調査でも、ファミリークローゼットから洗面・ランドリーへの動線を持つ間取りが高い割合を占めていましたね。
洗面室・ランドリールームとファミリークローゼットを隣接させることで、洗濯から収納までの家事効率が劇的に向上することができます◎。
洗面脱衣室やランドリールームのすぐ隣にファミリークローゼットを配置し、洗濯・乾燥までした服を最短距離で収納できるような動線は、日々の家事負担を大幅に軽減しますよ♪
使用商品[ウォールゼットノエル3]
玄関からLDKへの通り道に55%設置!帰宅後すぐに片付く仕組み
ウォールゼット ノエル3
ウォークインタイプでは「ホール・廊下」からの動線が72%と最も多い結果になりました。
【ファミリークローゼット(ウォークインタイプ)の動線調査】
対象:ファミリークローゼット(ウォークインタイプ)を採用している407物件
また、ウォークスルータイプでも55%が「ホール・廊下」と連携していました 。
対象:ファミリークローゼット(ウォークスルータイプ)を採用している173物件
ホール・廊下からファミリークローゼットへの動線を作ることで、帰宅後すぐに上着やバッグ、幼稚園や学校アイテムなどを収納できるため、リビングが散らかるのを防ぐ効果があります。
特に、見やすく、出し入れしやすいオープン収納を備え付けで設置することで、片付けの習慣が自然と身につきますよ^^
空間を無駄なく活用!コンパクトなファミリークローゼットの賢い使い方
2階建・3階建のファミクロの広さ調査では31%が2畳以下との結果になりました。この結果からも分かるように、限られた広さでもファミリークローゼットを有効活用するプランが求められています。
【2階建・3階建物件のファミリークローゼットの広さ調査】
対象:ファミリークローゼットを採用している2階建・3階建457物件
省スペースでも、暮らしに合わせた機能的な使い方ができるファミリークローゼットにしたい!という方は、ぜひ参考にしてみてくださいね♪
家族ロッカータイプの導入
ウォールゼット ノエル3 ※パールグレー色は2025年11月頃発売予定
家族一人一人のスペースを明確に区切る「家族ロッカータイプ」の収納プランは、コンパクトな空間でも効率的に衣類や小物を整理できます。
玄関からリビングに向かう廊下などに設置し、日常使いのアウターやバッグ類の定位置として便利です◎。
背丈に合わせて高さを変えられるハンガーパイプを取り入れることで、成長に合わせて可変させながら使うことができますよ^^
それぞれの持ち物を迷わず出し入れできる仕組みを構築できます。
2畳L型プランで家族4人分の収納も可能に
ウォールゼット ノエル3
2畳というコンパクトなスペースでも、L型に配置することで、デッドスペースを減らし、衣類を効率的に収納することが可能です^^
ただ、限られたスペースだからこそ、誰の何を収納するかをしっかり決めておかないと、物が溢れた使いにくいスペースとなってしまいます。
例えば、ここには家族4人分の普段使いの衣類のみを収納し、季節物や使用頻度の低い衣類は、それぞれの部屋のクローゼットに収納するというイメージです。
さらに、子どもたちのエリアは手の届きやすい下段にするなど、使い勝手に合わせて人やアイテム別にエリア分けしておくと、より使いやすさがアップしますよ♪
後悔しないファミリークローゼットをつくるための3ステップ
後悔しない住まいづくりをしていただくためには、建築図面が完成した後に収納を考えるのではなく、間取りを決める際に収納もしっかりと計画しておくことが重要です。
そのための3つのステップをご紹介します。
STEP01 情報を収集する
まずは収納に関する基礎知識やアイデアを見つけましょう。
自分にあった収納や、自分の知らなかった理想の収納を知ることができます。
インスタグラムの公式アカウントでは家中の収納をフルラインナップし、ひとりひとりの生活スタイルに合った快適収納空間のご紹介や、収納アイデアをお届けしています。
南海プライウッドのInstagram公式アカウントはこちら
実際にインスタグラムで南海プライウッドの商品を採用していただいたユーザーの投稿をご紹介しています。
Instagramに投稿されている南海プライウッドの写真はこちら
空間やカテゴリ、商品名から目的に合わせて施工事例を検索できます。収納以外のスライドドアや天井などもご紹介しています。
目的に合わせて写真を検索できる施工事例はこちら
STEP02 カタログを見る・ショールームへ行く
興味のある収納についてもっと詳しく知るための手軽な方法は、デジタルカタログやカタログの取り寄せです。
またショールームでは、実際に見て触れて体験できるので、より一層理解を深めることができます。
カタログを見る
オンラインで今すぐご覧いただくことも、無料でお送りすることも可能です。お手元に1冊あると、ご家族で相談される際にも役立ちます。
デジタルカタログや無料のカタログ請求はこちら
ショールームへ行く
東京・名古屋・大阪・香川のショールームはリアルな生活をイメージできる体感型ショールーム(予約制)になっています。
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また、お近くにショールームがない方には360°バーチャルショールームをご用意しています。
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STEP03 施工業者を決定し、収納プランの打ち合わせをする
欲しい収納が決まったら、最寄りの施工業者様にてご依頼ください。
お家のスペースや場所・好みの条件にあった収納を探すための、便利な収納ツールも用意しています。
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間取りのご相談や施工の依頼を行います。
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まとめ
新築やリノベーションにおけるファミリークローゼットの計画は、単に「〇畳確保すればいい」というものではありません。
私たちが1000枚もの図面を調査して見えてきたのは、将来のライフスタイルの変化、そして日々の家事動線をいかに効率化できるかという視点 、さらには備え付け収納の賢い活用が、後悔しない家づくりへの鍵となるということです◎。
今回ご紹介したデータと、長年培ってきた備え付け収納のノウハウは、まさに「失敗しないための羅針盤」です。
この分析結果を参考に、ぜひそれぞれのご家庭に合ったファミリークローゼットを計画してみてくださいね♪




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ぜひご利用ください。