ウォークインクローゼット(WIC)衣類の収納メリットとデメリットとは?設置スペース、種類も併せて紹介♪
最終更新日:
2023.04.21
公開日:
2023.03.31
これから新しく家を建てるタイミングの方は、クローゼットのこと気になりませんか?
・普通の一般的なクローゼットとウォークインクローゼットの違いは?
・ウォークインクローゼットは便利なの?
・ウォークインクローゼットのメリットやデメリットは?
そこで、今回の記事では、ウォークインクローゼットとクローゼットの仲間達についてお話ししたいと思います♪
きっと家づくりの参考になるはずなので、活用してみてください。
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ウォークインクローゼット(WIC)とは?
枕棚パイプセット
ウォークインクローゼットは、人が1人以上入れる広さがあるクローゼットのことです。
ウォークインクローゼット内の正面や左右の壁面などを使って収納を設置します。
また、シーズン待ちの長物のラグ、スーツケースや布団のように大きなものも保管できるように収納のプランニングも可能です。
枕棚パイプセット
対して、一般的なクローゼットは衣類を収納するための広さだけを確保している収納のことです。
衣類以外の収納にはあまり向いておらず、基本的にクローゼット内部に人が入れるような奥行はありません。
ウォークインクローゼットと比べて、奥行が600mm程と浅いので布団などの収納には不向きです。
ウォークインクローゼット(WIC)の収納スペースの目安は?
ウォークインクローゼットは使用人数や衣類の量によって、使いやすい広さが変わります。
3つの広さの違いで、快適に使える使用人数の目安をご紹介します♪
2畳のウォークインクローゼットは30代女性1人分にぴったり♪
2畳のウォークインクローゼットは一般的に、横幅と奥行がそれぞれ約1,700mmの広さです。
クローゼット内で着替えをする場合は、最低でも2畳の広さが必要です♪
30代女性1人分の平均的な衣類の数量から、衣類を掛けて収納するために必要なハンガーパイプの幅の内訳を算出してみたら、次のような内訳になりました。
ご参考にしてくださいね。
服の平均数と必要なハンガーパイプ幅(2019年自社調べ)
●30代女性
シャツ類(Tシャツ・ブラウス・ワンピース)
25着 ×1着の厚さ45mm =必要なハンガーパイプ幅 1,125mm
ジャケット類(スーツ・ジャケット・コート)
22着 ×1着の厚さ70mm =必要なハンガーパイプ幅 1,540mm
ボトムス類(スラックス・パンツ・スカート)
15着 ×1着の厚さ45mm =必要なハンガーパイプ幅 675mm
必要なハンガーパイプ幅の合計=3,340mm
30代女性1人分の平均的な衣類の数量を全てハンガーパイプで吊るす場合、ハンガーパイプの幅が3340mm必要ということがわかりました。
加えて、バッグを置く収納棚や吊るすことができない衣類をたたんで収納する引き出しを確保する場合、快適な広さの目安は2畳となります。
プランにしてみるとこんな感じです♪
ウォールゼット ノエル3
2段のハンガーパイプを備えたL字型のこちらのプランのハンガーパイプ合計幅は3,350mm。
30代女性1人分の必要なハンガーパイプの幅が、ほぼぴったりのプランです。
大人が2人で使うには少々狭いのと、小さいサイズ感ですね。
3畳のウォークインクローゼットは夫婦使用が調度良いサイズ♪
3畳のウォークインクローゼットは一般的に、横幅が約2,600mm、奥行が約1,700mmの広さです。
30代男性と30代女の平均的な衣類の数量と必要なハンガーパイプの幅の内訳を算出してみると、次のような内訳になりました。
服の平均数と必要なハンガーパイプ幅(2019年自社調べ)
●30代男性
シャツ類(Tシャツ・シャツ)
18着 ×1着の厚さ45mm =必要なハンガーパイプ幅 810mm
ジャケット類(スーツ・ジャケット・コート)
17着 ×1着の厚さ70mm =必要なハンガーパイプ幅 1,190mm
ボトムス類(スラックス・パンツ)
9着 ×1着の厚さ45mm =必要なハンガーパイプ幅 405mm
必要なハンガーパイプ幅の合計=2,405mm
●30代女性
シャツ類(Tシャツ・ブラウス・ワンピース)
25着 ×1着の厚さ45mm =必要なハンガーパイプ幅 1,125mm
ジャケット類(スーツ・ジャケット・コート)
22着 ×1着の厚さ70mm =必要なハンガーパイプ幅 1,540mm
ボトムス類(スラックス・パンツ・スカート)
15着 ×1着の厚さ45mm =必要なハンガーパイプ幅 675mm
必要なハンガーパイプ幅の合計=3,340mm
30代男性の衣類の平均所有数量を全てハンガーパイプで吊るすなら、ハンガーパイプの幅は2,405mm必要です。
30代女性では、ハンガーパイプの幅が3,340mm必要です。
平均的な衣類の数量を全てハンガーパイプで吊るす場合、夫婦で合計した必要なハンガーパイプの幅は5,745mm必要ということがわかりました。
プランにしてみるとこんな感じです♪
ウォールゼット ノエル3
こちらのプランのハンガーパイプの合計幅は5,960mmです。
夫婦で必要なハンガーパイプの幅5,745mmを確保できていますね♪
ハンガーパイプをメインにした収納プランなら、3畳で夫婦2人分の収納量となります♪
4.5畳のウォークインクローゼットは家族4人で使えるサイズ♪
4.5畳のウォークインクローゼットは一般的に、横幅と奥行が約2,600mmの広さです。
大型のクローゼットシステム収納をはじめ、タンスや市販のパイプハンガーユニット等を十分に設置できるスペースです。
先ほどご紹介した3畳のウォークインクローゼットは、夫婦2人で使うのにぴったりな広さでしたね。
では、家族4人で使うクローゼットを作りたい場合はどうでしょうか?
夫婦2人分の衣類に加えて、子ども2人分の衣類を収納できるクローゼットにするためには4.5畳の広さが必要になります。
子ども1人分の平均的な衣類の数量と必要なハンガーパイプ幅の内訳を算出してみると、次のような内訳になりました。
●子ども(1人分)
シャツ類(Tシャツ・ブラウス・ワンピース)
23着 ×1着の厚さ45mm =必要なハンガーパイプ幅 1035mmジャケット類(スーツ・ジャケット・コート)
7着 ×1着の厚さ70mm =必要なハンガーパイプ幅 490mmボトムス類(スラックス・パンツ・スカート)
13着 ×1着の厚さ45mm =必要なハンガーパイプ幅 585mm必要なハンガーパイプ幅の合計=2,110mm
子ども1人分の収納量に必要なハンガーパイプ幅は2,110mmですので、子どもが2人なら2,110mm×2=4,220mm。
夫婦2人分の収納量に必要なハンガーパイプ幅は5,745mmなので、収納量に必要なハンガーパイプ幅を足すと、9,965mmになりました。
家族4人分の必要なハンガーパイプ幅の条件を満たしたウォークインクローゼットのイメージがこちらです。
ウォールゼット ノエル3
こちらのプランのハンガーパイプ合計幅は10,150mmです。
家族4人分の必要なハンガーパイプの幅9,965mmより、少しゆとりのあるプランですね♪
大型の空間なのでデッドスペースが発生しないように収納の形やレイアウト、奥行きをこだわることで収納のアイデアも広がります。
自分にとって使いやすい設計を心がけましょう。
ウォークインクローゼット(WIC)を設置する3つのメリットとは?
ウォークインクローゼットは、一般的なクローゼットと比べて3つのメリットがあります。
収納スペースが広く、衣類以外もまとめて管理ができる
ウォールゼット エアローク
奥行きを生かした収納力が魅力のウォークインクローゼット♪
そのため、一般的なクローゼットと比べて、衣類以外のモノの管理の幅が広がるメリットがあります。
スーツケースのような大きくかさばるアイテムを集中収納することもできて便利です☆
布団セットは押し入れとは違い、一般的な奥行きの浅いクローゼットに収納するのは厳しいですが、奥行きが広いウォークインクローゼットなら余裕で収納が可能です♪
毛布など、オフシーズンの寝具の保管にも使用できます。
家族ごとにゾーン分けして衣類を整理して使える
ウォールゼット ノエル3
ウォークインクローゼットの中で家族ごとの専用ゾーンが作れます。
クローゼットの中で着替えることもでき、家族の洗濯物を取り込んだ後の片づけも一括で完了するので、家事の時短にも繋がります。
夏服・冬服、季節関係なく衣類の一括収納できることが魅力
ウォールゼット エアローク
十分な広さを確保できると、一年を通して夏服や冬服など季節ごとの衣類をまとめて収納しておくことが可能です。
衣替えの手間も掛からず、季節や気温の変化に合わせて衣類をチョイスできるので身支度もスムーズに♪
また、季節ごとの衣類の一括収納によって収納量が多くなるウォークインクローゼット(WIC)では、ハンガーパイプの収納がおすすめです。
ひと目で確認できるので、洋服が探しやすくなりますよ♪
ウォークインクローゼット(WIC)の3つのデメリットとは?
実はウォークインクローゼットにもデメリットとなるケースもあります。
3つのデメリットをご紹介します。
居住スペースを圧迫してしまう
ウォークインクローゼットは小さなものでも2畳ほどの広さが必要です。
広くなればなるほど、居住スペースが圧迫されていきます。
大きなウォークインクローゼットを作ってしまったがために、他のスペースが狭くなってしまい後悔!ということにならないように、気をつけましょう♪
匂いがこもるので換気対策を
ウォークインクローゼットは一つの部屋になっています。
どうしても空気や匂いがこもってしまいがちなウォークインクロゼット。
部屋の換気ができる方法を事前に検討することがおすすめです。
窓を設置したり、定期的に入り口の扉を開けて空気の循環をすれば匂いがこもることもないでしょう。
また、サーキュレーターや除湿剤、換気扇などで湿気対策をするのもお勧めです。
物置化しないように注意
ウォークインクローゼットは、一般的なクローゼットよりも奥行きが広いため、大きなモノも収納することが可能です。
それゆえ、使わないモノをどんどん詰め込んで、荷物が詰め込まれた物置化!ということにならないように注意が必要です。
必要なアイテムをすぐに取り出せるように収納の仕方やプランの設計にもこだわってみると良いでしょう。
必要のないものは処分したり日頃から整理整頓を実践しておくことが大切です。
そうすれば使い勝手の良いウォークインクローゼットになりますよ♪
ウォークインクローゼット(WIC)の4つの種類を解説
ウォークインクローゼット(WIC)には大きく4つの種類があり、収納のレイアウトごとに特徴があります。
I型(あいがた)
ウォールゼット ノエル3
I型(あいがた)は壁1面を利用した、一番面積がコンパクトな形状です。
一般的なクローゼットに多く採用されています。
II型(にがた)
ウォールゼット ノエル3
II型(にがた)は、向かい合う壁2面を利用した形状です。
左右で使う人を分けたり、収納アイテムを分けたりという使い方が出来ます。
人が通る場合は、600mm以上の通路幅があると使いやすいウォークインクローゼットになります♪
L型(えるがた)
ウォールゼット ノエル3
L型(えるがた)は、隣り合う壁2面を利用した形状です。
空間がコンパクトであっても、効率良く収納量を確保できるのがこのL型です。
コーナー部分はロングコートやワンピースなどの長物の衣類、スーツケースやシーズン待ちのラグのような長物の収納に活用できるなど、衣類以外のモノも収納できるのが嬉しいポイントです♪
U型(ゆーがた)
ウォールゼット ノエル3
U型(ゆーがた)またはコ型(こがた)は、壁3面を利用した形状です。
収納量を一番多く確保できる形状で、ある程度広いスペースが必要となります。
3面がモノに囲まれる形状なので、余裕を持った通路幅を取ることが大切です。
通路幅が広くなることで、収納全体が見やすくなり、管理がしやすくなります♪
ウォークインクローゼット(WIC)の仲間をご紹介♪
ここからは、ウォークインクローゼット (WIC)の仲間たちを紹介していきます。
ウォークスルークローゼット
ウォールゼット ノエル3
ウォークスルークローゼットとは、通り抜けできるタイプのクローゼットです。
通路の片側、または両側にクローゼットを設置します。
こちらの間取り図は、ランドリールームのすぐ横を設置場所にしたイメージです。
ランドリールームで洗濯し、干した衣類を最短距離でクローゼットに片付けられます。
生活動線上に作ることで、回遊性が優れ、便利なクローゼットになります。
また、通路上にあることで常に通気性が良い状態なので、湿気の心配いらずですね♪
ファミリークローゼット
ウォールゼット ノエル3
ファミリークローゼットとは家族の生活動線上に配置したクローゼットです。
次のファミリークローゼットがある間取りをご覧ください。
こちらは、洗面脱衣室に隣接させたファミリークローゼットです。
洗濯物は、各部屋のクローゼットに回ることなく1ヵ所で家族分をしまえるので、ラクそうですよね♪
出勤前の朝の身支度では、身だしなみを整えたり着替えがしやすかったり、帰宅の際は、手洗いや着替えがしやすくなります。
このように生活動線上に配置することで、家事効率がグンと上がるクローゼットが、ファミリークローゼットです☆
ファミリークローゼットのことを詳しく知りたい方は、下のリンクから読んでみてください。
壁面クローゼット(オープンクローゼット)
ウォールゼット エアローク
部屋の一角で設置する、扉が付かないオープンスタイルのクローゼットです。
ショップのような見せる収納が好きな方におすすめです。
こちらも通気性が良いタイプですが、部屋の換気は必要ですよ♪
ウォークインクローゼット(WIC)を失敗しないための5つのポイント
ウォークインクローゼットは収納力も高く、非常に魅力的です。
失敗しないように5つのポイントを押さえておきましょう。
アイテムを高さごとに整理できる収納プランがおすすめ♪
ウォールゼット エアローク
上段・中段・下段で収納するアイテムを分けてみましょう。
例えば、上段は帽子やバッグなどの小物アイテムの収納やオフシーズンの服の収納に。
中段は、服を吊ることができるハンガーパイプ。
下段は、たたんだパンツやカットソー、ニットを収納する引き出しやソックスなどの小物収納に。
おおまかに収納場所を決めておくだけでも、使いやすく散らからず、整理収納が上手にできますね♪
棚板の奥行き選びは慎重に!
ウォールゼット エアローク
棚板の奥行き選びは大切です。
クローゼットの標準的な奥行きは450mm〜600mmです。
奥行きが深い棚板の場合、棚の前後にモノを置いてしまいがちです。
そうなると、手前のモノが邪魔して奥のモノが取りづらい!ということに!
棚板の奥行きが浅すぎると、バッグがはみ出てしまったりと逆に使いづらくなることも。
棚板は空間の広さやクローゼットの使い方に合った奥行きを検討していきましょう。
また、奥行きは450mmサイズの収納だと、家具屋さんでご自分で購入された市販の引出し(収納ボックス)を設置する場合、ちょうど良い奥行き設定です。
収納するアイテムに合わせて、ベストな奥行きをチョイスしてください。
クローゼット内で身動きが取れるスペースを確保しておくこと!
ウォールゼット ノエル3
クローゼット内部で身動きが取れる通路幅を確保できているか?
例えば、II型やU型(コ型)のウォークインクローゼットで通路幅を最低600mm以上確保できていない場合は、吊っている衣類が通路へ飛び出してくるため、狭くて使いにくいクローゼットになってしまいます!
ウォールゼット ノエル3
引き出しやバスケットが設置されているクローゼットでは、どうでしょうか?
一例をご紹介します。
引き出しの奥行きが450mmの場合、引き出した場合の出幅が約400mmになります。
クローゼット内で身動きを取るのに、最低でも必要な通路幅は600mmなので、引き出しの出幅400mmを足すと、1,000mmです。
奥行きが450mmの引き出しを設置する場合は、1000mm以上の通路幅の広さがあれば快適ですね♪
ウォークインクローゼットは引き出しの使い勝手も考えて、ゆとりのある通路幅を確保できるよう心掛けましょう。
広すぎるウォークインクローゼット(WIC)は必要ない?
ウォークインクローゼットが広すぎると、居住スペースを圧迫してしまうので注意が必要です。
必要な収納量を把握した上で、クローゼット広さを考えることが大切です。
湿気がたまらないような工夫が必要
扉があるウォークインクローゼットでは、湿気や結露が発生することがあります。
密閉した内部では、空気の循環ができず大切な衣類が痛んでしまう可能性も!
窓を設置したり定期的に扉を開けて、衣類の風通しを心がけしましょう♪
まとめ
最後までご覧いただきありがとうございました。
ウォークインクローゼットにはメリットとデメリットがあります。
家族構成や使う人の人数、間取り、収納したい量やアイテムなどを考慮してプランニングすることで使いやすい収納になります。
是非、今回の記事を参考にしていただいて、便利なクローゼット作りにお役立てください。
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ぜひご利用ください。