後編の今回はワークインクローゼットがワークスペースのあり・なしで使い方がどう変わるのかを具体的にご紹介し、さらに失敗しないワークインクローゼットのつくり方についても触れていきます。
自分ならどう使うか想像しながら読んでもらえると、よりイメージしやすいと思います。最初から読みたい方は以下からどうぞ。
きっと家づくりの参考になるはずなので、活用してみてください。
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ワークインクローゼットの使い方をビフォーアフターでご紹介
ここからはワークインクローゼットの具体的な使い方をご紹介します。ワークスペースのあり・なしでどのように使い方が変わるのかビフォーアフターで比較していきます。ここで紹介するプランは建築士さんが利用するシーンを想定しています。
使い方1:幅広のカウンターは仕事用デスクやアイロン作業スペースにぴったり
備え付けのカウンターを設置すれば、仕事用デスクになったり、アイロン作業スペースになります。幅広のカウンターであれば、PCを置くだけでなく、資料を広げたり、アイデアを手書きすることも余裕を持ってできそうですね。
使い方2:カウンター上スペースは文房具・衣類など用途に合わせてパーツを使いこなそう
ワークスペースがある場合は有孔パネルに文房具や工具を吊るしておくと、取り出しやすさが抜群なだけでなく、カウンターにモノを置かなくて良いのですっきりします。カウンター上には、奥行の浅い棚板にミニチュアやオブジェなど趣味のモノを置いておくと、一息つきたいときにちょっとした癒しになりますね。
ワークスペースがない場合はハンガーパイプと棚板を設置して、ショート丈の衣類や帽子やストールなどの収納スペースにできます。
使い方3:カウンター下スペースはプリンター置き場の確保や配線計画がマスト!ボトムスやセーターの収納スペースにも
ワークスペースがある場合はプリンターや印刷用紙を収納します。また、カウンターに配線孔をあけてPCやデスクライト、スマートフォンなどの配線を通し、仕事用椅子の奥に奥行の浅い棚板を設置すれば、ごちゃつきやすい配線スペースとしてバッチリです。
ワークスペースがない場合はボトムス・セーター などの大容量収納スペースになります。
使い方4:カウンター背面は本・資料置き場にすればTV会議もバッチリ♪下着・インナーは引出しを使って隠す収納に
ワークスペースがある場合は棚板に本・書類を収納すれば、TV会議の背景としても問題なく使えますね。背景に映らない場所には引出しを設置すれば、下着・インナー類の隠す収納として使用できます。
ワークスペースがない場合はハンガーパイプを設置して、ロング丈の衣類の収納スペースになります。
使い方5:季節モノの衣類や書類・思い出の品は最上部の棚に収納
ワークスペースがある場合も、ない場合も最上部の棚板の使い方は変わりません。季節モノの衣類やすぐに使わない書類・思い出の品の収納スペースとして使用します。カウンター側には書類用のダンボールボックスに書類や思い出の品を収納し、対面には不織布ボックスなどに季節モノの衣類を収納します。
使い方6:ショート丈やロング丈の衣類はハンガーパイプの本数でコントロール!
ワークスペースがある場合はハンガーパイプを上下2本設置すると、当たり前ですが収納量が2倍になります。また、ハンガーパイプの高さを簡単に動かせるようにしておくと、衣類に合わせて調整ができます。高さ調整ができることで「あと少し上に動かせたら、これが入るのにな」のようなことがなくなるんです。
ただ、収納量を重視すると、どうしてもロング丈の衣類の収納が難しくなるので、収納用品やハンガーの使い方などで収納方法を工夫したり、上で書いたように別の場所への収納を事前に検討しておくことが必要になりますね。
ワークスペースがない場合はハンガーパイプと引出しを組み合わせて、ハンガーパイプにはロング丈の衣類を収納し、余ったスペースに引出しを設置すると下着・インナー類の収納ができます。
使い方7:バッグやアクセサリーは収納用品で吊れば省スペース収納
限りあるスペースで吊る収納と畳む・置く収納のどっちを優先するかと考えた場合、多くの人は吊る収納を優先したいと思います。ただ、衣類は吊れても、バッグや帽子などの小物は吊りにくいアイテムなので収納方法に困ってしまいますよね。そんなときには収納用品を使いこなしましょう。上の写真ではバッグやアクセサリーを収納用品で吊り収納にしています。
失敗しないワークインクローゼットのポイント4つ!
新築住宅にワークインクローゼットを設置する場合には4つのポイントがあります。新築住宅で失敗しないためのポイントなので、しっかりチェックしておきましょう。
ポイント1:ワークインクローゼットの広さは3畳以上
ワークスペース+ウォークインクローゼットという使い方から3畳以上がおすすめです。
ポイント2:収納プランは棚板やハンガーパイプの幅サイズを揃える
「やっぱりここに棚板が欲しかったな」や「ハンガーパイプの高さはもう少し欲しかったな」など住み始めてから分かることもあるし、持っている衣類の種類も変わってきますよね。そんな時に棚板やハンガーパイプの位置を動かせると便利ですよね。棚板やハンガーパイプの幅を揃えておくと、配置換えが自由になります。
ポイント3:工具なしでプラン変更できれば女性でも簡単
棚板やハンガーパイプの位置を動かせても、工具が必要だったり、時間が掛かってしまうと意味ないですよね。工具なしで女性でも簡単に動かせられるのが理想ですね。
ポイント4:棚板の奥行は収納するモノに合わせるのが秘訣
収納するモノに合わせて棚板の奥行を選ぶのがベスト。収納するモノに対して棚板の奥行が深いと手前にモノを置きがちで、必要なモノが取り出しにくくなります。また、プラン変更をする場合にも棚板+棚受を買い足すだけなので、低コストですね。
ウォークインクローゼットの収納リフォームにもオススメ!
ワークインクローゼットは新築におすすめですが、それだけじゃないんです!
収納リフォームでウォークインクローゼットをワークインクローゼット化するのも良いです。なぜなら現状のウォークインクローゼットで不満を抱えている人が多いからですね。ワークインクローゼットなら住み始めてから気づいたウォークインクローゼットの不満を解消することもできるんですね。
ウォークインクローゼットにはモノを置く収納が足りていない
ウォークインクローゼットの不満点って何だと思いますか?過去の調査から上位の不満点を見てみましょう。
収納スペースが狭い 62%
モノを置く場所が足りない 45%
服を吊る場所が足りない 23%
設置場所が悪い・動線が悪い 17%
高いところの収納スペースが使いこなせない 17%
そもそも必要な場所にない 7.5%
奥行が深すぎて、奥のモノが取り出しにくい 5.7%
奥行が浅すぎて、モノが置けない 5.7%
暗くてモノが取りにくい 3.8%
その他 1.9%
2019年新築住宅に関するアンケート(調査委託先:ネオマーケティング)
次に多いのは「モノを置く場所が足りない」です。これは見落としがちな点ではないでしょうか。一般的なウォークインクローゼットは下の写真のような棚板とハンガーパイプで、床に衣装ケースを置いていますよね。確かに衣装ケースはたくさんのモノが入りますが、それだけでは理想的な収納とは言えません。片付けが苦手な方はとりあえず押し込んどく!状態になるからですね。
ワークインクローゼットへのリフォームは抱える課題の一石二鳥の解決策
ワークインクローゼットへのリフォームはワークスペースを作れるだけでなく、ウォークインクローゼットの不満であるモノを置く収納が確保できるようになります。現状に不満を持たれている方はぜひ検討してみてほしいですね!
最後に
ワークインクローゼットはウォークインクローゼットでテレワークができるようにすることで、テレワークの抱える課題を解決しつつ、衣類収納も可能にし、環境が変わったとしてもウォークインクローゼットに戻せる可変性のある場所ということですね。
これから新築を検討されている方はもちろん、収納リフォームにもぴったりなので、アイデアの一つとして覚えてもらえると嬉しいです!
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