理想の注文住宅。いつもスッキリと片付いた状態をキープしたいですよね♪
そのためにも重要なのが、どのような収納をつくるのか、ということです。
特にリビングは、家族みんなが一日の多くを過ごすので、物が多く雑然としがち。片付けしやすい収納スペースをつくっておくことができるかどうかによって、快適な暮らしができるかどうかが変わってきます。
そこで今回は、リビング収納の間取りアイデアを実例とともに解説します。
これからの収納計画に、ぜひご参考にしてみてください。
きっと家づくりの参考になるはずなので、活用してみてください。
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リビング収納を考えるコツ
「リビングってどんな収納がどれくらい必要?」
なかなかイメージしにくいですよね。よく考えずに家を作ると意外に収納不足になりやすく、いつの間にか家族のものが床一面に散らかってごちゃごちゃしてしまいがちです。
さて、そうならないためのコツは3つ。
・どんな収納があるのかを知る
・物の住所を決める
言い換えれば、何を、どこに、どれだけしまうのかさえ決めればよいのです。
不足するたびに収納をあちらこちらに追加していると、今度はリビングが収納であふれてしまい、整頓するはずの収納で雑然としてしまうことになります。収納も物である以上、数が増えれば散らかっているのと変わらないのです。
リビングをきれいな状態でキープできるように、事前に3つのコツをしっかりとおさえて収納を考えましょう。
リビング収納のある間取りとアイデア11選!
さて、リビング収納についてご紹介していきますが、その前に大事なことを。
これから紹介する収納について「自分の家庭なら」そこに何を収納し、どのように過ごすのかをイメージしてみてください。
たとえばテレビボードであれば、「うちは家族がリビングにいる時間が長くて物を持ち寄りやすいから、この記事よりは収納ボックスを増やした方がよいな」とか、「ここには子どもに自分でゲームを収納させたいから、うちならキャスター付きのボックスがおけるような空間が欲しい」といった具体的な使い方を想像することで、ご自身の家庭にあった最適な収納が見えてきます。
なんとなく設置してしまうのとは、実際に生活を始めてから大きく差が出てしまいますので、ぜひお試しください。
新築での暮らしを想像しながらテンションを上げていくのも楽しいものですよ♪
天井まで使える壁面収納
造り付けの壁面収納。天井までの高さを使うことができるので、面積は少なくてもたっぷり収納できるのが大きなメリットです。
フィクサス
文具類や常備薬、郵便物やプリント類、救急箱や手芸用品など、なんとなくリビングに放置されがちな物をまとめて、ゾーン分けによって用途や利用頻度ごとに物を収納することができます。ディスプレイ棚と扉付き収納を組み合わせれば、出しっぱなしになりやすい細かなアイテム類もすっきり収納できます。
間口や奥行を間取りにあわせてピッタリつくることができるので、お部屋に凹凸を作ることなく、見た目もスッキリおしゃれに仕上がります。
畳の小上がり収納(スキップフロア)
リビングに設置した畳の小上がりスペース。段差を活用して下の部分を収納として使うことができます。
収納量を確保して部屋の広さも確保でき、畳スペースも作れる。一石三鳥の収納方法です。
キャブロック2
クローゼットが狭くても、他の収納スペースが少なくても、日用品や季節外の洋服まで収納できるので安心です。ちょっとした腰かけやお昼寝スペース、来客時の応接スペースなど多目的に使えます。移動や積み重ねができるので、ライフスタイルの変化にも対応できる万能ぶり。
和室をつくろうか悩んでいる・・・という場合でも、こんな和のスペースなら取り入れやすいですね。
家族共有のファミリークローゼット
家族みんなが使うクローゼットを、ファミリークローゼットといいます。
少し前までは各部屋のクローゼットにそれぞれのアイテムを分けて収納するのが一般的でした。最近は家族共有のファミリークローゼットの間取りが人気です。
アームハング棚柱SS
子どものランドセルや荷物、大人のコートやカバン、ちょっとしたお出かけに羽織りたいワンマイルウェアなどの衣類。2階の寝室やクローゼットに片付けた方がいいと頭ではわかっていても、毎日片付けるのはめんどくさい・・・という人も多いもの。
ファミリークローゼットがあれば、そんなストレスなく日々の荷物をサっと片付けることができます。
また、朝の支度がスムーズにこなせるだけでなく、畳んだ洗濯物を各部屋に配る手間が省けて、毎日の家事負担軽減になるのも大きな魅力です。
ファミリークローゼットについて詳しく知りたい方は、以下の記事もご参考ください。
収納ボックス付きのテレビボード
こちらのテレビボードは、扉付き収納ボックスを組み合わせた大容量の備え付けタイプ。
アートランバーリフ
テレビ周りが散らかる原因の一つは、床に直接モノを置くことです。 床にモノを置くと、モノを避けて歩くようになるのでストレスを感じる要因になってしまいます。 大容量収納なら、テレビ周辺のモノだけでなく、リビングに置いておきたい小物もまとめて収納することも、家族ひとりひとり分けてゾーン分け収納をすることもできます。
アートランバーリフ
一方で、あえて一部に空間を作り、移動できる収納箱を設けることも有効な場合があります。
特に子どもが散らかしがちなおもちゃやゲーム。子どもでも簡単に元に戻すことのできるお気に入りのおもちゃ箱を下部に設置し、自分で片付ける習慣付けのきっかけを作ってあげましょう。
「使ったら戻す!」と注意する回数が減り、リビングでの団らんも気兼ねなく楽しむことができます。
おもちゃ収納について詳しく知りたい方は、以下の記事もご参考ください。
階段下のデッドスペース収納
2階建て住宅の階段のデッドスペースを活用するのは定番の収納間取り。
天井が低く斜めになるため居住スペースとしては不便ですが、壁でふさいでしまうともったいないので、ぜひ収納として活用してみましょう。
使う季節が限られているクリスマスツリーやアウトドア用品など、滅多に使わないけれど必要なものなど、使用頻度が低いものは、思いのほか大きく場所をとりがちで、クローゼットにいれてしまうと空間を大きく圧迫して普段使う物の出し入れの邪魔になってしまうことも。
しかしリビング階段下にそういった物を収納しておけば、必要な時だけアクセスして取り出すことができるのでとても便利。意外と重いシーズングッズなどを、2階から運ばなくて済むのも嬉しいところです。
壁厚を利用した空間を狭めない収納
壁厚を利用すれば、 空間の広さを確保しつつ、優れた収納力を実現します。
アドキューブ
もともと壁面なので、床面積を消費しないのが嬉しいポイント。雑誌や新聞を置くマガジンラックにしたり、よく使う操作パネルやスイッチ、リモコン置き場などを1ヵ所に集約したり、家族のスケジュール管理や学校からの連絡書類をインフォメーションボードで管理したりと、共有したい物を集約することで、使いやすく戻しやすいリビングになります。
扉付き収納にすることもできるので、掃除道具や除菌スプレーなどを1カ所にまとめれば、思い立ったその場でサッと掃除でき、きれいで清潔なリビングの維持にもつながります。
埋め込みタイプの飾り棚の収納アイデアについては、以下の記事もご参考ください。
キッチンカウンター下のデッドスペース収納
キッチンカウンター下の空間、意外と住み始めてから気づくデッドスペースです。
ここに置くのをお勧めするのは、食器やカトラリーなどの配膳前に必要なアイテム。キッチン側ではなくリビング・ダイニング側に収納することで、料理役と配膳役の動線が重ならずストレスフリーな食事の準備ができます。
シェフモ
あとから収納棚を買い足すことも多い場所ですが、高さや奥行きが合わずカウンターより少し飛び出てストレスになったり、すでに食器をキッチン背面に収納してしまっていて今更変えられなかったりと、住み始めてからの改善が難しく、悩みがちな場所でもあります。
あらかじめサイズや収納したい物を定めて、壁面収納を設置することで、機能面にも意匠性にも優れたリビング・ダイニングが作れますので、ぜひお忘れなく。
床置き防止のランドセルコーナー
子どもが学校から帰ってテレビ前にランドセルや給食袋をドサっ!・・・見覚えないでしょうか。
これ、床に直接置きがちなのが困った点です。 床に物を置くことが常態化すると、居住面積が狭まり、雑然とした雰囲気になるだけでなく、物を避けて歩くようになるため、ストレスを感じる要因になってしまいます。
そこで収納場所を工夫して、リビングにランドセルコーナーを配置しましょう。
シンプルアルミ棚柱セット+ランバーシリーズ
帰宅動線を考えると、玄関〜リビングのテレビやソファの合間がベスト。くつろぐ場所の前に収納があることで、物を床にではなく定位置に戻すように習慣づけられるのが狙いです。2階や奥まった子ども部屋に戻るよりは、ずいぶんハードルも下がるはず。
リビング学習に必要な学用品をまとめて収納するスペースとしても利用できますし、学校からのプリントや給食の献立表を貼っておけば、いちいち確認しに部屋にいかなくて済み時短家事につながります。また、子どもの作品を展示しておけば、家事のふとした最中に目に入って嬉しいものです。
より詳しい収納術が知りたい方は、以下の記事もご参考ください。
オープン収納で間仕切りと収納を両立
リビング側からもダイニング側からも使えるオープン収納、ご存じでしょうか。
フィクサス
空間を仕切る際、造作壁も見栄えは良いのですが、少なからず居住面積が失われます。そこでオープン収納という選択肢。間仕切りとしても収納としても重宝するオープン収納を選べば、両方のいいとこ取りが可能です。
お気に入りの本や道具などを見せる収納にできるので、大好きな雑貨や日用品を飾りながら収納することができ、見た目にも楽しめます。一方で、生活感がでやすい小物類は引き出しやカゴに入れることで、見せると隠すをバランス良く、すっきりとおしゃれなリビング作りが実現できます。
多機能なリビングカウンター
近年、リビングにカウンターテーブルを作る方が増えています。
イブランバー
レシートの整理や買物リストの作成、ちょっとしたスキマ時間を活用した家事にも使えますし、パソコンを置けば、在宅ワークをする際にも使えます。
壁面やキッチンに沿うので、視覚的にリビングを圧迫せずにワークスペースを増やすことができます。ボックスやブックスタンドなどのサイズや色も統一すると、よりすっきりと片付いた印象に。
リビアス
スツールに腰掛けてリラックスしながら読書タイムを過ごしたり、お家カフェとしてゆったりした気分を味わうこともできます。
カウンターについて詳しく知りたい方は、以下の記事もご参考ください。
テレビ裏に目隠しされた収納ラック
テレビボードの背壁裏に収納ラックを設置した間取りをご紹介します。
アームハング棚柱SS+ランバーシリーズ
背壁の左右に出入り口のある回遊動線により、家族が共有しやすい便利なテレビ裏収納になります。 廊下や階段下に取りに行っていたお掃除グッズも近くに置くことで、いつでもサッと取り出せて毎日こまめにお掃除することができます。
また、来客時にゲストの視界に入りにくく、背壁の裏なので収納扉を取り付ける必要もありません。開閉の手間も省けますし、コストダウンにも繋がります。
リビングの壁面収納の4つのメリット
さて、今回ご紹介したリビング収納は、全て壁面収納をはじめとする造作家具だということ・・・お気づきでしょうか。
その理由は、新築時に造作家具を作ると、市販の収納棚やキャビネットを後から購入するよりも、大きなメリットが得られるから。
「収納なんて生活にあわせて後から買えるじゃん。変わんないでしょ?」とお考えの方。ぜひご一読ください。
地震で転倒しない
造作家具は、柱や壁にしっかりと固定されているので地震による倒壊の心配がありません。
特に子どもがいる時期や歳を重ねた際に、これが大きな安心感につながります。市販の収納棚やキャビネットで耐震性を確保しようと思うと、突っ張り棒や耐震ジェルを設置する必要があります。忘れたころの小さな地震で見直した際に、突っ張り棒の緩みやジェルの経年劣化に気づいて青ざめることも・・・。
地震から家族の命と暮らしを守る有効な方法として、造作家具は非常に有効な選択肢です。
汚れにくく床掃除しやすい
造作家具は、天井高や間取りの有効幅にピッタリつくることができるので、スキマができず汚れや埃が溜まりにくいです。
壁面に固定して床から浮かせることもできますので、床掃除もしやすいのもメリット。お掃除ロボットもすみずみまで動くことができます。
一方で、市販の収納棚やキャビネット等の家具を都度購入していると、サイズがバラバラになりやすいだけでなく、どうしても床に置くものが多いため、壁や床、天井との隙間にできるちょっとした凸凹に、汚れや埃が溜まりやすくなっていきます。
床に近いところで暮らす、赤ちゃんや小さなお子さまへのアレルギーの発症防止にもつながりますし、犬や猫などのペットとお住まいの方にとっても、お互いのために室内の空気環境の維持はとても大切です。
造作家具は清潔で健康な空間づくりにも役立ちます。
リビングを広く使える
壁の中を使える壁厚収納。居住空間の下を使える小上がり収納。通常はデッドスペースになる天井付近の空間を使える壁面収納。
造作家具は、後付けの収納棚やキャビネットでは使えない場所を収納として使うことができます。収納を増やしているのに居住空間は狭まらない。いわば、リビングのスペース増加に近い効果を得られます。
たっぷりの収納量を設けたリビングは、物があふれださずにいつでも整然とし、スッキリして気持ち良いものです。特にデッドスペースを活用して床面積を消費しない造作家具を上手に作っておくと、お子さまの成長で物が増えても、後付けで収納を買い足すことなく対応することができますし、お子さまの走り回るスペースも十分残すことができます。
新築時に造作家具まで考えるのは大変なのですが、リビングを広く使えると思えば頑張れる気がしないでしょうか。
空間レイアウトがスマートになる
新築時につくる造作家具は、凸凹なく壁にスッキリおさまるため、空間に直線を生み出すことができ、スマートで広々としたレイアウトのリビングが作れます。建材メーカーを揃えれば収納のカラーや材質を揃えることもでき、全体的な統一感を出せるのもポイントです。
後付けの収納も最近は多彩なサイズやカラーが展開されていますが、ミリ単位で揃えることはなかなか難しく、リビングに設置するとどうしても凸凹が生まれます。色の微妙な違いも相まって、せっかく買ったのにちょっとした違和感や圧迫感が気になることも。
スマートでデザイン性の高いリビング作りのためにも、統一された造作家具を検討してみるのはいかがでしょうか。
まとめ:適切なリビング収納で快適な暮らしを
さまざまなリビング収納をご紹介してきましたが、最後に収納選びに大切なことを一つ。
リビング収納の計画は、「リビングに収納したい物」の計画から始めるとよいです。
家づくりや収納設計の際は、収納本体にばかり目が向きがちになりますが、収納スペース>収納物となるよう収納を選ぶことが、スッキリと片付いたリビングへの近道であり、必須経路です。
そのためにも収納と一緒に、今持っている収納物の量にも目を向けてみてください。
ご家庭の生活スタイルや家族構成によって、最適な収納量を見つけ出すことが必要です。
また、収納は将来暮らし方が変わったりしたときに使いづらくなることも考えられます。ライフプランやご家庭の物の購入・処分ペースを考慮しながら、来年、2年後、5年後にどれだけ収納したい物が増えているか想像しながら収納を選びましょう。
ご家庭の収納したい物と本記事のリビング収納、両方に向き合っていただけると、少しずつ何を、どこに、どれだけしまうのかが見えてくると思います。それが最適なリビング収納選びの入り口であり、住み始めてから後悔しないコツになります。
ぜひ、あなたのリビングが快適なものとなりますように♪
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